スマートフォン用ページへ

診療科のご案内

 
 

川崎大動脈センターが扱う主な病気

大動脈瘤

発生場所と形について

大動脈瘤とは血管の老化現象(動脈硬化)で弱くなった大動脈が一定の大きさ以上になったものを動脈瘤と呼んでいます。また大動脈瘤は発生する場所や形がさまざまです。腹部にできる腹部大動脈瘤、胸部にできる胸部大動脈瘤、胸部から腹部にまたがってできる胸腹部大動脈瘤などがあります。

大動脈瘤の名称
大動脈基部拡張症

大動脈基部拡張症

上行大動脈瘤

上行大動脈瘤

弓部大動脈瘤

弓部大動脈瘤

下行大動脈瘤

下行大動脈瘤

胸腹部大動脈瘤

胸腹部大動脈瘤

腹部大動脈瘤

腹部大動脈瘤

大動脈瘤の診断には「真性」「仮性」「解離性」と分けられる3つのタイプに分かれ、大動脈瘤の膨らみ方によって「紡錘状(ぼうすいじょう)瘤」「嚢状(のうじょう)瘤」と呼ばれる形態があります。また、嚢状瘤は手術適応の大きさにかかわらず手術を行った方が良い場合があります。

大動脈瘤の分類
真性

真性

仮性

仮性

解離性

解離性

大動脈瘤の形
紡錘状瘤

紡錘状瘤

嚢状瘤

嚢状瘤

大動脈瘤の症状について

大動脈瘤の症状はほとんど無症状です。他の病気のために検査をしたとき、偶然発見される場合が多く、逆にいうと検査をしなければ発見されることはありません。大動脈瘤は無症状というところに、落とし穴があります。 健康診断などでおこなわれている胸部レントゲン検査では、大動脈瘤があっても発見されない、見逃される場合が多いのです。

未破裂大動脈瘤手術の必要性について

大動脈は通常直径が2~3cmですが、ある一定の大きさ(5~6cmといわれています)を超えると大動脈瘤とよび、この大きさになると血管が破裂する可能性が増大します。動脈が破裂すると体内に大出血をおこし、手術をおこなっても救命することが困難になります。 そのため、無症状の動脈瘤を発見し、破裂する前に手術をおこなうことが重要となります。動脈瘤の治療の目的は、この破裂の予防が第一となります。

検査方法について

大動脈瘤の診断にはCT撮影が欠かせません。腹部大動脈瘤などは腹部超音波検査などで発見されることがありますが、正確な大きさの診断にはやはりCT検査が不可欠です。


大動脈解離(解離性大動脈瘤)

大動脈解離について

大動脈解離は、大動脈の血管壁が裂けている状態であり血液が流れ続けている状態です。
患者さんの状態が安定しているように見えても(状態が良くなったなど)、この状態は突然に急変を起こすことがあります。そのため緊急手術が必要となり、待機的手術(手術を予定して十分な準備の下に行う手術)と比較して手術の危険性が極端に高い手術となります。

大動脈解離の症状について

突然、引き裂くような胸・背中の痛みを感じます。
血管壁の内側の膜に亀裂ができ、内側と外側の膜の間に血液が流れ込んだ結果、血管を2重構造にしてしまうのが大動脈解離の特徴です。


大動脈弁・大動脈基部の治療

大動脈弁狭窄症

悪い弁を新しい弁に取り替える手術を行います。人工弁には2つの種類があります。生体弁(生体組織により作られた弁)と機械弁(金属と炭素で作られた弁)です。
生体弁は人間の弁に近い状態の弁で、手術のあとに血液を固まりにくくするワーファリンという薬を飲む必要がないのが長所です。しかし、弁の耐久性は機械弁よりも劣ることが短所です。一方、機械弁は耐久性には問題ありませんが、生涯にわたりワーファリンを飲む必要があります。
一般に、65歳以上の患者さんに対しては生体弁(生体組織により作られた弁)をもちい、それ以外の患者さんには原則的に機械弁(金属と炭素で作られた弁)をもちいて手術を行います。最近は高度の石灰化をもたれている方や、弁の大きさの小さい方が増加しています。

大動脈弁閉鎖不全症

大動脈弁閉鎖不全症に対しては、逆流のおこっている原因により、手術方法を選択します。弁形成、弁置換、あるいは大動脈基部の形成等をおこないます。最近は、出来るだけ自分の弁を修復して逆流を止める方法を選択していますが、個々のケースにより最も良いと考えられる手術方法をおこないます。

大動脈弁輪拡張症、基部異常

大動脈基部とは、大動脈弁とその周辺の大動脈をさします。大動脈弁のまわりが拡張してしまう大動脈弁輪拡張症にたいしては、人工血管と人工弁を併用した手術や、人工血管のみを使用し、弁周囲を修復して拡張を改善させる手術などをおこないます。 また、すでに人工弁の手術を受けられていて、人工弁周囲に異常を認める方、大動脈弁から大動脈に異常を認める方などにたいしても、大動脈基部の手術をおこないます。特に、マルファン症候群の方にたいしては、この手術が必要となります。

ページトップへ

川崎大動脈センターが扱う主な病気

  • 大動脈弁疾患
  • 大動脈基部疾患
  • 大動脈瘤
  • 大動脈解離
  • その他大動脈外科対象疾患全般

ページトップへ

川崎大動脈センターの概要

  • 川崎大動脈センターの特色
  • 治療実績
  • 医師プロフィール
  • 受診を希望される方

ページトップへ

川崎大動脈センターの特色

  • 手術症例数8,107件の治療実績をもつ、大動脈疾患治療の専門施設です。
  • 24時間の緊急手術対応はもとより、超高齢者や臓器合併症を持つハイリスクの患者さんに対しても、8000件を超える臨床実績・経験に基づいた手術を行っております。
  • 手術治療(外科部門:大動脈外科専門医・専属看護師・専属臨床工学技師)およびステント治療(血管内治療部門:放射線科医・循環器内科医・専属臨床工学技師)を行い、 大動脈センター専属の、14名の医師、98名の看護師、12名の臨床工学技師、10名の理学療法士・言語聴覚士、7名のコーディネータの他、 川崎幸病院の15名の救急救命士が、全国からの大動脈疾患患者さんに対応しています
  • 川崎大動脈センター専用手術室・川崎大動脈センター集中治療室(17床)・回復期リハビリテーション病棟(30床)を設置していて、すべての大動脈疾患に24時間対応しています。

ページトップへ

治療実績

手術統計
手術統計 手術統計
*1 合計症例数は1998年からの総数

ページトップへ

大動脈外科

院長 兼 川崎大動脈センター長
山本 晋 (やまもと しん)
略歴
1986年 香川医科大学卒業
1986年 日本医科大学救命救急センター
1987年 順天堂大学附属病院
1996年 Baylor College of Medicine, Surgery
1997年 Texas Heart Institute, Cardiovascular Surgery
2001年 順天堂大学胸部外科
2003年 川崎幸病院
2018年 川崎幸病院 院長就任
川崎大動脈センター・大動脈外科部長 兼
副センター長
大島 晋 (おおしま すすむ)
略歴
2009年 産業医科大学卒業
2009年 沖縄・中頭病院初期研修医
2011年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・大動脈外科医長
尾﨑 健介(おざき けんすけ)
略歴
2010年 山梨大学医学部卒業
2011年 日本医科大学千葉北総病院
2013年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・大動脈外科
櫻井 茂(さくらい しげる)
略歴
2001年 岡山大学卒業
2001年 岡山大学病院 大動脈外科
2003年 広島市民病院 大動脈外科
2013年 昭和大学病院 大動脈外科
2014年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・大動脈外科
平井 雄喜(ひらい ゆうき)
略歴
2010年 宮崎大学医学部卒業
2010年 沖縄・中頭病院
2012年 心臓病センター榊原病院 大動脈外科
2015年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・大動脈外科
広上 智宏(ひろかみ ともひろ)
略歴
2013年 浜松医科大学卒業
2013年 群馬大学医学部附属病院
2014年 前橋赤十字病院
2015年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・大動脈外科
栃木 秀一(とちぎ しゅういち)
略歴
2011年 杏林大学卒業
2013年 イムス葛飾ハートセンター
2017年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・大動脈外科
沖山 信(おきやま まこと)
略歴
2002年 横浜市立大学医学部卒業
2002年 横浜市立大学附属病院
2004年 横浜市立大学附属総合医療センター
2011年 済生会横浜市南部病院 大動脈外科
2013年 横浜南共済病院
2017年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・大動脈外科・血管内科部門長
圷 宏一(あくつ こういち)
略歴
1992年 新潟大学医学部卒業
1992年 都立駒込病院
1994年 日本医科大学附属病院 循環器内科
2005年 国立循環器病センター
2009年 日本医科大学附属病院 集中治療室
2017年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・非常勤医師
持田 勇希(もちだ ゆうき)
略歴
2009年 杏林大学医学部卒業
2011年 杏林大学医学部付属病院高度救命救急センター
2012年 大分県立病院救命救急センター
2013年 川崎幸病院
2015年 杏林大学医学部付属病院 高度救命救急センター

ページトップへ

血管内治療部門(ステント治療科)

川崎大動脈センター・血管内治療科
長谷 聡一郎(はせ そういちろう)
略歴
1995年 岡山大学医学部卒業
1995年 岡山大学医学部附属病院
1996年 国立岩国病院
2004年 岡山大学医学部・歯学部附属病院
2008年 亀田総合病院
2010年 姫路赤十字病院
2012年 川崎幸病院 放射線IVR科
川崎大動脈センター・血管内治療科
山﨑 元成(やまさき もとしげ)
略歴
1984年 高知医科大学卒業
1992年 福岡市立こども病院
2002年 小張総合病院
2006年 順天堂大学大動脈外科
2013年 川崎幸病院 放射線IVR科

川崎大動脈センター・大動脈外科副部長・血管内治療科
中川 達生(なかがわ たっせい)
略歴
1998年 東京医科歯科大学卒業
1998年 慶応義塾大学病院 放射線科
2004年 国保総合病院旭中央病院 放射線科
2008年 東京医科歯科大学 医歯薬総合大学院修了
2014年 日本医科大学 千葉北総病院 放射線科
2015年 川崎幸病院
川崎大動脈センター・血管内治療科
鹿島 正隆 (かしま まさたか)
略歴
1993年 奈良県立医科大学医学部卒業
1993年 奈良県立医科大学医学部付属病院
2008年 三重大学医学部付属病院
2012年 愛知県がんセンター中央病院
2014年 総合大雄会病院
2018年 川崎幸病院

川崎大動脈センター・血管内治療科
大場 たくみ(おおば たくみ)
略歴
2013年 市立豊中病院 初期研修医
2015年 市立豊中病院 放射線診断科
2017年 高知医療センター 放射線療法科
2019年 川崎幸病院

ページトップへ

川崎大動脈センター看護師

  • 関口 純恵(せきぐち すみえ)

    川崎大動脈センター科長
  • 岡崎 幸恵(おかざき ゆきえ)

    川崎大動脈センター科長
  • 羽場 美保子(はば みほこ)

    川崎大動脈センター主任
  • 樫尾 真紀(かしお まき)

    川崎大動脈センター主任

受診を希望される方

  • 外来診療はお電話による完全予約制です。
  • 診療に関する予約・お問い合わせは、川崎大動脈センターコーディネーターへご連絡ください。
  • 紹介状は不要です。
  • 医療機関からの救急依頼に関しては24時間常時受け付けています。
お問い合わせ

川崎幸病院  TEL:044-544-4611

川崎大動脈センターコーディネーターがうけたまわります。
受付時間:月曜から土曜 午前10時より午後5時まで

CT・レントゲン検査、心臓超音波検査、呼吸機能検査等を行った上で、診察となります。検査にかかる時間は、およそ1時間、担当医の診察が、およそ1時間です(合計2~3時間程度)。
初診時の外来で検査を行い、治療方針を決定します。手術が必要な場合には、手術の日程をご相談のうえ決定し、ご帰宅いただきます。

遠方の患者さんに対するご案内

首都圏以外の地域にお住まいの患者さんに対しても、当センターのご案内をしております。
紹介医からの依頼があった場合は、外来受診を前提にしたCT画像等の転送・郵送による確定診断・治療方針の決定を行うことも可能です。
また、既に入院されている患者さん等については、外来受診を省略した直接入院(転院)も可能です。
さらに、ご家族に対する宿泊案内や術後定期健診など、遠方でも安心して診療が受けられるシステムを確立しています。