川崎幸病院 臨床研修部

川崎幸病院は初期研修・後期研修のための教育体制の強化に力を入れています。

川崎幸病院は2012年6月に新築移転し、最新の医療環境を備えた急性期病院です。救急患者が多く、年間7,000台以上の救急車を受け入れており、脳血管センター、川崎大動脈センター、川崎心臓病センター、消化器病センターなどの高度医療も実践している、非常にactivityの高い病院です。
当院では初期研修医教育を重要視し、以下の視点で研修医教育を行っています。

・病歴聴取、身体診療から得た情報をもとに、臨床推論を行う基本的な診断学の考え方の構築
・世界基準を意識した診療、特に頻度の高い病態や疾患に対する診断や治療マネジメントなどの基礎的な医学知識の習得
・良医となるべく生涯学習を行う姿勢
・目の前の患者さんを幸せにするためには自分は何を行うべきかを考えられるような人間性の形成

当院は専門性の高い診療科が多いですが、初期研修医はあくまでも医師としての基本的技術の習得が目標であり、専門性の高い医療を経験するだけでなく、医師の基礎的診療能力の習得ができるように工夫をしています。

具体的には、
・病歴、身体所見を重要視したケースカンファレンスを週に二回行う
・基本的事項に関して、週に二回レクチャーを行う
・二ヶ月の救急診療科のローテーションの他に、定期的に夜勤としての救急診療を行う
・当院には総合内科病棟がないため、指導体制がしっかりしている連携施設の総合内科へのローテーションを必須とする(2022年度より)
・地域医療の研修先として、一般内科的な教育体制が整っている連携施設へローテ―トする
・希望者には感染症科をローテ―トし、感染症の基礎的な考え方を学ぶ機会も設けています

初期研修終了後には、各専門診療科の後期研修にスムーズに移行できるようなシステムが構築されており、将来的には川崎幸病院の幹部となっていただくつもりで指導をさせていただきます。良医になりたいという方は、是非、応募してください。

臨床研修センター センター長
日月 裕司

日月裕司

臨床研修センター 副センター長
髙橋 直樹

髙橋 直樹

川崎幸病院
初 期 研 修
の 魅 力

1.プログラム選択の自由・研修医の1日

川崎幸病院臨床研修プログラム年間計画表

2020年度以降の研修プログラムモデルの一例

研修プログラムモデル

※内科系は循環器内科、消化器内科、腎臓内科、感染制御科より選択。
(総合内科設立後は、必修で合計4ヵ月総合内科ローテーションを行う予定です。)

※選択枠は、当院の全診療科から選択可能です。

※内科研修は6ヵ月、外科2ヵ月、救急4ヵ月、麻酔科2ヵ月、放射線科1ヵ月、地域・小児・産婦・精神は各1ヵ月を必修とします。

※必修研修の一般外来については、地域医療で並行研修とします。

研修プログラムについては、研修の進捗を考慮し、プログラム責任者と話し合いのうえ決定します。

川崎幸病院
初 期 研 修
の 魅 力

2.離島研修

~ 奄美大島の大自然で学ぶ地域医療 ~

医療法人徳洲会 名瀬徳洲会病院

所在地:鹿児島県奄美市名瀬朝日町28-1
病床数:270床
研修診療科:総合診療内科

  • 離島研修
  • 離島研修

奄美大島について

鹿児島本土より約380km離れ、有人離島としては佐渡ケ島に次ぐ日本で二番目に大きい外洋離島です。
四方を海に囲まれ、緑の森の美しい島で、
温暖な気候から年間を通してダイビングなどのマリンスポーツを楽しめます。

名瀬徳洲会病院での研修について

2020年より鹿児島県奄美大島にある、名瀬徳洲会病院での離島研修を開始いたします。
離島の病院ではありますが、臨床教育に力を入れ、医療レベルは世界標準を目指しています。
施設設備は都市部の総合病院クラスに準じており、
128列MDCT、1.5TMRなど、昼夜を問わずに迅速に撮影ができます。
地域の特性上、救急診療から療養医療・訪問医療まで、医療に関わるすべての領域を同時に行い、
介護施設もグループ内にあるため、介護保険との関連も学ぶことができます。

薩摩川内下甑手打診療所
川崎幸病院 臨床研修部

2016年より鹿児島県にある下甑島での離島研修を開始しました。ドラマ化もされた人気漫画『Dr.コトー診療所』のモデルとしても知られ、プライマリケア能力の養成に適した環境での経験は、きっと大きな財産になるはずです。

川崎幸病院
初 期 研 修
の 魅 力

3.医学生・初期研修医・診療看護師へのカンファレンス

研修医カンファレンス
  • 研修医カンファレンスの様子
  • 研修医カンファレンスの様子

研修医カンファレンスの様子

主に救急外来で対応した症例を、年齢、性別、主訴から始まり、病歴→身体所見を初期研修医が提示し、各段階で追加問診事項などを研修医が質問し、可能性のある鑑別疾患を上げていく臨床推論カンファレンスを月曜日と金曜日の午後4時から行っています。
指導医より、考えるべき疾患や初期マネジメントに関するフィードバックが行われており、内科診断学の考え方やcommon diseaseへの標準的な初期対応を学べるようにしております。放射線科専門医も参加しており、画像診断のフィードバックもしております。
※コロナ感染対策として、マスク着用はもちろん、SD確保して広い会議室で行っています。

一般内科勉強会
  • 一般内科勉強会
  • 一般内科勉強会

感染症、総合内科領域を主軸に、一般的に知っておくべき事項についての勉強会を水曜日と木曜日の午後4時から行っています。 現在は、感染制御科 根本Drのみで行っていますが、今後は他の診療科の医師にそれぞれの領域についての勉強会も検討しています。2020年度は、メディカルスタッフによる、医業に関る事項についての説明会も初めての試みとして行いました。
※コロナ感染対策として、マスク着用はもちろん、SD確保して広い会議室で行っています。

マツケンカンファ
  • マツケンカンファ
  • マツケンカンファ

国立大阪医療センター松本謙太郎医師をお迎えし、臨床推論を学ぶTBL形式症例検討会“マツケンカンファ”を定期開催しています。研修医と医学生がチームとなってディスカッションし共に教え教えられることで効率的に診断推論力を高めることができ、参加者に好評頂いています。
グループ病院である埼玉石心会病院の 初期研修医ともTV会議システムを利用して中継開催を行いました。
※コロナ感染対策として、マスク着用はもちろん、SD確保して広い会議室で行っています。

Dr.Gautam Deshpande Case Conference
  • Dr.Gautam Deshpande Case Conference
  • Dr.Gautam Deshpande Case Conference

順天堂大学のデシュパンデ先生をお招きし、研修医による英語での症例発表をもとに、デシュパンデ先生と一緒に症例・病歴・患者背景から鑑別診断に至るまでの推論の組み立て方・手法を学んでいきます。

院外カンファレンス

●東京GIMカンファレンス(毎月第二金曜日 21:00~23:00)
●大船GIMカンファレンス(年4回 大船中央病院 土曜日 16:00~19:00)
●IDATENケースカンファレンス(年4回 土曜日 13:00~17:00)

以上のカンファレスを推奨し、可能な限り参加する。
SARS-CoV2流行のため、現在はWeb参加可能となっています。

学術活動の経験

初期研修医は2年間を通して、ケースレポート1論文(可能な限り英文)、学会発表を2回目標とし、将来、臨床医としてバランスが取れた思考と能力を身に着けてもらえるようにします。

2019年10月

当院研修医 大木医師が日本感染症学会東日本学術集会で麻疹のケースについて発表。

学術活動の経験

採用に関する最新情報は随時ホームページへUPしていきます。
医学生参加型のイベントもあるので、ホームページやフェイスブックページも
是非チェックしてくださいね!

川崎幸病院 臨床研修部

  • 臨床研修センター センター長
    日月 裕司
  • 臨床研修センター 副センター長
    髙橋 直樹
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