腋臭症(ワキガ)の原因と治療
腋臭症(ワキガ)の原因と治療
ワキガは、清潔にしていないから起こるものではありません。生まれつきの体質やホルモンバランスなどが関係しています。
ワキのニオイが気になっても、周囲に相談しづらく、一人で悩んでいる方は少なくありません。ここでは、腋臭症(ワキガ)の原因や診断方法、治療法について分かりやすく解説します。
ニオイが発生する仕組み
原因は、汗を出す組織である「アポクリン汗腺」から出る汗が、皮膚に存在する常在菌(細菌)によって分解される際に生じるニオイです。
アポクリン汗腺からは、水分だけでなく脂質・タンパク質・アンモニアなどを含む、少し粘り気のある汗が分泌されます。これらが分解されることで、ワキガ特有のニオイが発生します。
| 汗腺の種類 | 主な原因となる症状 |
|---|---|
| エクリン汗腺 | 多汗症(汗の量) |
| アポクリン汗腺 | 腋臭症(ニオイ) |
主な原因
ワキガは、清潔にしていないから発生するわけではありません。主に、生まれつきの体質やホルモンバランスなどが関係しています。
生まれつきの体質
アポクリン汗腺の数や大きさは生まれつきの体質によるもので、耳垢のタイプとも高い関連性があります。
思春期に活発化
思春期を迎え、10代前半~半ばに性ホルモンが活発になると、ニオイが気になり始めることがあります。
セルフチェック
次の項目に当てはまるものがあるか確認してみましょう。
- 耳垢が湿っている
キャラメル状、またはベタベタしている方は、ワキガ体質である可能性が高いとされています。 - 衣服のワキの下部分が黄色くシミになる
アポクリン汗腺の汗に含まれる色素成分によるものです。 - 家族(両親や祖父母)にワキガの人がいる
- ワキ毛が濃い、またはワキ毛に白い粉が付くことがある
白い粉は、アポクリン汗腺から出た汗の成分が乾燥して固まったものです。
セルフチェックはあくまで目安です。医療機関では、医師が医学的な視点から総合的に判断し、適切な治療をご案内します。
ワキガの診断方法
- 問診(カウンセリング)
ご家族の遺伝傾向や、いつ頃から気になり始めたかなど、丁寧にお話を伺います。 - 視診・触診
耳垢の湿り気の状態や、ワキの毛量、皮膚の状態を直接確認します。 - ガーゼテスト(ニオイの客観的評価)
ワキにガーゼを挟んでいただき、医師がニオイの程度を客観的に評価します。プライバシーに配慮して行います。
治療法
治療法には、大きく分けて「切らない治療(自費診療)」と「切る治療(保険診療)」の2つがあります。それぞれの治療内容を、画像とあわせてご紹介します。
切らない治療
機器の照射・注射で汗腺へアプローチ
汗の量を減らすことで菌の繁殖を抑え、ニオイを少なくする治療です。皮膚を切開しないため、傷跡を抑えたい方などに検討されます。
切る治療
アポクリン汗腺を直接取り除く根治治療
第二川崎幸クリニックでは、皮膚を2cm程度切開し、医師が目視でアポクリン汗腺を取り除きます。有毛部の範囲全体を治療し、術後3日間はワキの下を固定して安静にする必要があります。
※治療内容や費用、保険適用の条件は医療機関によって異なります。診察時にご確認ください。
医師が伝える!病院選びのポイント
切る「広さ」を確認する
なぜ重要?
切除範囲が狭すぎると、ニオイが残る原因になります。
確認ポイント
「どのくらいの広さを切除するか」を診察時に確認しましょう。
「写真」で説明を受ける
なぜ重要?
ニオイのもとが十分に切除されているかは、見た目だけでは分かりません。
確認ポイント
手術中や術後の写真を用いて説明してもらえるか確認しましょう。


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