専攻医2年目×外科科長 インタビュー
川崎幸病院での2年間の初期研修医を経て、現在は専攻医として2年目を迎える小川純平医師と、川崎幸病院外科科長を務められている網木学外科科長。 お二人に川崎幸病院の強みと、その環境で学ぶ専攻医の魅力をお聞きしました。
川崎幸病院に入職した理由
小川:初期研修医として川崎幸病院を選んだ時からここで専攻医になりたいと思っていました。最初の2年間で気持ちが変わることなく、ここで力をつけられると感じ、残っています。
川崎幸病院のやりがいや魅力は?
小川:手術件数が多いのが一番の魅力です。専攻医1年目で年間180件の手術を経験しました。他の施設と比べても多いと思います。もちろんリスクの高い手技はコミュニケーションを取りながら適宜指導医に代わってもらい、安全を担保しています。また、毎回手術動画を作成してカンファレンスで振り返り学びを深めています。
網木先生からみる川崎幸病院の魅力は?
網木:川崎幸病院は救急に力を入れており、急性虫垂炎、胆嚢炎、消化管穿孔など、様々な消化器外科領域の緊急手術に対応しています。加えて、胃癌、大腸癌をはじめとした悪性腫瘍に対する手術も多く行っており、幅広い症例を経験することができます。専攻医も診断から手術、術後の管理までしっかり関われるので、外科医として必要なスキルをバランスよく身につけるにはとてもいい環境です。手術のチャンスも多いので、経験を積みたい人には最適だと思います。
院内や外科の雰囲気は?
小川:当科は穏やかな先生が多く、精神的なストレスなく働けています。日々、患者様の治療方針などを細かく相談でき、専攻医の意見も積極的に取り入れていただいています。また院内は外科に限らず若手への指導も活発だと感じます。
その雰囲気を作るための心がけは?
網木: 若手が発言しやすい空気をつくることを大事にしています。外科の世界は、どうしても経験がものを言うところがあって、基本的にはキャリアの長い上級医の方針に従うのが一般的で、若手から意見が出にくい雰囲気になりがちです。しかし、当然ですが、上級医が必ず正解とは限りません。また、若手からの新しい意見が従来のやり方よりも優れている可能性もあります。そのため、若手からやりたいことや提案があれば、まずは聞いてみる。もちろん、間違っていればしっかり指導しますが、そうしたやり取りを通じて、一緒に考えながら成長していけるのが理想だと思っています。こちらが学ぶことも実は多いんですよ。
待遇面や働き方についてお聞きしたいのですが。
小川:何より立地が抜群です。川崎駅が近く、他院へ学びに行きたい時や、友人と食事に行く時などのアクセスがいいのが嬉しいです。また病院の寮も新しく、安価で病院や駅から近いので便利です。
福利厚生は特に食堂が美味しいと評判で、朝食や夕食も充実しています。昼夜問わず働く現場のスタッフがしっかり食べれるように配慮されているのはありがたいです。
働き方はどうですか?
小川:オンオフがしっかりしていて、仕事が終われば定時で上がれることも少なくありません。夏季休暇などの休みも確保できるようみんなで協力しています。もちろん緊急対応が多い日もあるので、そんな日は長時間でも集中を切らさないよう、緊張感を持って取り組んでいます。
小川先生が思う専攻医としての病院選びのコツは?
小川:専攻医になって感じたのは、無理せず続けられる環境、苦しいときに相談に乗ってもらいやすい環境のありがたみです。
初期研修医の頃は執刀件数や、症例の種類、専門性ばかりが気になっていました。ただ専攻医として働き始めてみると、手術中はもちろん、術前後でも不安になる瞬間や、決断できない瞬間がたくさんありました。そんな時にすぐ指導医や他の医療スタッフに相談できるかどうかは、専攻医にとって重要だと思います。
網木先生から伝える専攻医先の病院選びのコツは?
網木: 専攻医の段階で専門性を高めることももちろん大切ですが、その前に、土台となる「一般的な外科の力」をしっかりと身につけることが必要です。市中病院で扱う外科疾患は、虫垂炎、胆嚢炎、鼠径ヘルニアなどの良性疾患が全体の半分近くを占めることもあり、こうした基本的な疾患に適切に対応できる力が求められます。そのうえで、悪性腫瘍などの専門的な分野に取り組むことで、消化器外科全体への理解が深まり、将来の診療の幅も広がっていきます。だからこそ、総合力が養える環境かどうかを見極めることが大切だと思います。
小川先生の今後の目標は?
小川:移植医療に携わりたいという気持ちは変わりません。ただ、この病院で、川崎で、医師にさせてもらっているという気持ちが日々大きくなっています。いつか恩返しができる医師になりたいです。
網木 学
外科科長
小川 純平
外科専攻医2年目
熊本大学卒業
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