放射線治療装置
高精度治療装置 エレクタシナジー
高精度治療装置を導入し病巣部への理想的な照射が可能です
川崎幸病院放射線治療センターでは、エレクタ社のシナジーという高精度治療対応の放射線治療装置を導入しています。この治療装置にはCT装置が装てんされており、これを用いて治療前の正確な位置決めと治療ビームの照準ができるようになっています。これにより、病巣部への理想的な照射が可能となりました。
エレクタシンジーQ&A~エレクタシンジーってどんな装置なの?~
- 他の治療装置とどこが違うのですか?
- この装置の特徴は、治療ビームの照射の精度の高さです。コンピューター技術の進歩などを背景に、年々、照射精度の高い治療装置を各メーカーが開発しています。当院では、放射線治療開始当時(2012年7月)最新の装置であるエレクタシナジーを導入しています。
- どうして病巣部に正確な照射ができるのですか?
- 治療装置に装備されているCTの画像情報を用いて、治療中もがんの位置を確認し、照射ビームのわずかなズレを補正しながら治療することができます。この技術をIGRTといいます。また、がんの形状に合わせてビームの形状を変えることもできるため、複雑な形状のがんにも高い精度で照射をすることができます。
- エレクタシナジーで治療するメリットは?
- 治療ビームの照射の精度が高いため、がん周辺の正常な組織を守りながら、がん病巣に集中的に強いビーム(高線量)を調節しながら照射することが可能です。この技術をIMRTといいます。そのため、副作用を抑えながら、効果的にがんをたたくことができます。
IMRT
コンピュータ制御により、照射ビーム内の放射線の強度を調節することで、正常組織への放射線照射線量を抑えつつ、かつ腫瘍部分に放射線を集中して照射できる画期的な照射技術です。
IGRT
エレクタ社シナジーにはCT装置が装てんされており、腫瘍をCTで撮影しながら治療を行なうことができます。画像により腫瘍の位置を正確に知ることができるので、これを用いて治療前、治療中の放射線が正確に腫瘍に照射できるように位置合わせを行います。これにより、高精度放射治療が可能となります。