治療品質管理(医学物理業務)
当センターの放射線治療
伊藤 さおり
放射線治療品質管理室長
医学物理士
当センターの放射線治療は高エネルギーX線を外から照射すること(X線外照射)で、がん細胞のDNAを間接的に破壊し、死滅させます。放射線を照射する際には、正常細胞はできるだけ守りながら、がん細胞にだけダメージを与えるようにするため、有効な放射線量を 複数回に分割して照射します。
放射線治療装置の品質管理
このような高精度治療をサポートするためには、放射線治療装置や周辺機器のQA(品質保証)・QC(品質管理)が重要です。日々の精度チェック、患者さん毎に行う治療計画の検証など、様々な測定や計算が必要不可欠となります。
このような、放射線治療の品質・精度管理は、わたしたち品質管理担当が行なっています。
医学物理業務とは?
私たちの仕事は、放射線治療の「精度管理」です。がん細胞に、放射線が正確に的確な線量で照射されているかの管理をしています。医学物理の業務は多岐にわたります。
- 治療装置の品質管理
- 治療計画の立案
- 治療計画の検証
- よりよい治療法開発のための研究
放射線治療センターのスタッフと協力し、患者さんにより良い治療環境を提供できるよう心がけております。
東大病院との連携
川崎幸病院放射縁治療センターは、東大病院放射線治療部門と専用のネットワーク回線を結び、放射線治療計画装置、治療情報、検証情報などを共有し、大学病院と同じ環境を整えました。都内まで足を運ばずにすむというメリットをぜひご活用ください。