チーム医療

ICT(感染対策チーム:Infection Control Team)

ICT

入院患者さんと病院職員を感染から守り、患者さんや患者さんのご家族が安心して治療に専念できる環境づくりや感染予防に関する情報発信を行っています。抗菌薬適正使用の実施、感染動向の把握、感染対策の整備や教育、感染症発生時の対応や相談、職員の感染予防、病院を衛生・安全・快適に保つための活動など、幅広く行っています。 院内で感染症の発生や感染対策で困ったことが起きたときは現場に赴き、調査・対策を行い感染拡大を防ぎ、再発防止策や解説策を見つけられるように支援します。また、感染症治療に対しても主治医に抗菌薬の選択のアドバイスを行うこともあります。

NST(栄養サポートチーム:Nutrition Support Team)

NST

栄養状態の悪い方を早期に発見し、適切な栄養管理がなされているかをチェックし、もっともふさわしい栄養管理方法の提案を行っています。 当院では各科でNSTを結成し、週1回のカンファレンスを行い、急性期の段階から継続した栄養管理が行われるよう介入しています。 病状の重症化の予防、入院期間、栄養療法による合併症、死亡率、院内感染率の減少を目標に安全で効率的な栄養治療の実施を目指しています。月に複数回行われる勉強会は講演者が各病棟に出向き、全職員を対象に行っています。 また、年に2回程度NSTメンバーで交流の場(暑気払いや忘年会など)を設けており、コミュニケーションを円滑にし、発言しやすい雰囲気作りも行っています。

褥瘡対策委員会

褥瘡の早期治癒・発生防止を目指して、院内活動と回診をおこなっておいます。 当院では医師、看護師、管理栄養士、リハビリテーションスタッフ、薬剤師、事務などの他職種で構成されています。月1回の委員会活動や週1回の褥瘡回診を通じて、褥瘡対策状況の情報交換や問題点の検討を重ね、褥瘡ケアの質の向上を図っています。

化学療法検討委員会

当院は5大がんに対する三位一体の治療、すなわち手術、化学療法、放射線治療を行っています。その中でも術前および術後化学療法(抗がん剤療法)は、がんの縮小と再発予防さらには転移、再発時の治療のため必要欠くべからざる療法です。 重篤な有害事象を伴うこともあるため、安全性を十分に考慮して使用量、使用期間、組み合わせ、適応疾患などが厳密に決められています。 当委員会は、化学療法を適切に行うためにガイドラインにそってレジメン(薬剤の投与量、スケジュールを示す計画書)の作成・承認、適応疾患の設定を行い、組織的に管理する委員会です。 入院・日帰り化学療法としての当院と日帰り化学療法センターとしての第二川崎幸クリニックの2施設で抗がん剤療法を行っている事より、両施設の合同委員会としての形式をとっています。 メンバーは化学療法に関わる医師、専門資格を有する看護師、専門的な知識および技能を有する薬剤師、サポートする医療相談、事務で構成され月に一度開催しています。実際に化学療法が行われる現場での問題点と改善方法を検討し、適切かつ安全に運用できるように活動しています。

RST(呼吸サポートチーム: Respiration Support Team )

当院は救急で運ばれてくる患者さんや重症な患者さんが多いため、集中治療領域(ICU、CCU、ACU、SCU、HCU)だけでなく、一般病棟でも人工呼吸管理を行っています。 当院では毎週水曜日のお昼に医師や看護師、臨床工学士、理学療法士、栄養士等が人工呼吸器を装着している全ての患者さんのベッドサイドへ訪問し、それぞれの専門知識や技術を用いて、人工呼吸器が安全に使用できているかの確認、治療やケアの助言や支援を行っています。

摂食管理委員会(口腔ケア)

入院患者さんの口腔衛生環境を改善すること、摂食・嚥下機能を適切を保つことも目的としています。入院時から口腔内リスクを評価し、標準化したケアを行い、また退院後も地域でケアを継続できることを目標にしています。 現在は当院の登録医である歯科医院の医師、歯科衛生士にご協力頂き、当院の摂食・嚥下障害認定看護師、看護師、リハビリテーション科職員、退院調整看護師、栄養士を中心に活動しています。