医療ソーシャルワーカーとして働いてみたい方へ

医療ソーシャルワーカー
「医療ソーシャルワーカー」
患者さん、ご家族を支える
社会福祉のプロフェッショナル

私たちの目指すもの ~理念~

私たちは、社会福祉の専門職としての立場から病院の3つの理念の実現を目指します。

  • “断らない医療”の実現のために、円滑な退院支援を行ないます。
  • “患者主体の医療”の実現のために、権利擁護支援、経済的な問題をはじめとした社会的な問題への対応を行います。
  • “地域に根ざし、地域に貢献する医療”の実現のために他機関との連携や社会復帰支援を行います。

科長からの挨拶

当院の魅力の一つに、常に変化し続ける環境があります。それは、常に最善を追求して、変化するニーズに対して結果を出しているからです。最善を追求する姿勢は、患者さんに対しても、働く職員に対しても同じです。変化を楽しめる方にはとてもやりがいを感じられる環境ではないでしょうか。地域の救急医療、高度医療を担う当院では、チーム医療の一員としてソーシャルワーカーが担う役割も大きく、その中で、他部署との関係性や自部署内の風通しが良いことが当科の強みの一つです。他部署との勉強会も定期的に開催され、自部署以外のスタッフとの交流や業務を知る機会がたくさんあります。ソーシャルワーカーとしての専門性を磨くことはもちろん、視野を広げて、成長できる環境です。また、管理職も若く、ライフステージの変化があっても仕事を続けられる環境を皆で作っています。自分らしく働きたい皆さんの夢をぜひ聞かせてください。当院でソーシャルワーカーとして働く中で、ぜひご自身の夢を叶えて頂きたいと思います。 

患者支援センター 科長倉持 友紀子

私たちの業務内容

医療ソーシャルワーカーは、院内で発生する社会的な課題について全般的に対応しています。

経済的なご相談
  • 健康保険に入っていない。医療費の支払いはどうしよう?
  • 後遺症で仕事が続けられない。今後の生活費はどうしよう?
社会保障・福祉制度の利用のご相談
  • 疾病によって障害を抱えてしまった。何か使える制度はないかな?
  • 難病になるって言われたけど、医療費の助成はあるの?
  • 介護保険申請しておいた方がいいよって知人に言われたけど…?
退院に向けてのご相談
  • 治療は終了って言われたけど、家での生活は大丈夫かな?
  • 介護は初めてなので心配。
  • 家には帰れなさそうだけど、どうしたらいい?
その他
  • 身元不明の方が救急外来に運ばれてきた。
  • 頼れる身寄りがいない。
  • 帰る時に着る服が無い。

チームのご紹介

当院では、診療科ごとに担当のソーシャルワーカーを配置。診療科ごとの特性を理解し、専門性を高めた介入を実践しています。

川崎大動脈センター・川崎心臓病センター・脳卒中センター

大動脈センター、心臓病センター、脳卒中センターではドクターカーを運用するなど、高度な循環器治療を早期に提供しています。
救命をはかれても合併症によりADLが大きく低下する方もいます。より良い社会復帰に向けてリハビリ病院への転院を調整したり、介護保険などの制度を案内しています。また身体障害者手帳など、治療とともに申請できる制度があるのも特徴です。

消化器病センター(外科・消化器内科)

消化器病センターはがん治療を積極的に行っており、手術による外科的治療や内視鏡治療のためクリティカルパスにて数日で退院される方も多くいます。
しかし、患者さんの中には、身寄りのない方、家族はいるけれど病気であることを告知できていない方等もいらっしゃるため社会的支援も必要となります。加えて化学療法を始める方には看護師や薬剤師と協働してインテーク面談を行ったり、がん患者さんに対し、人生の最終段階におけるACP(アドバンスケアプランニング)をご本人、ご家族、多職種で行い、緩和ケア病棟や在宅緩和ケアのご案内、調整を行うことが多いのも特徴です。
人工肛門造設術も施行しているため、身体障害者手帳の制度案内も行っています。

腎臓内科

腎臓内科に入院される患者さんは透析療法を始める方も多くいます。透析療法は1回4~5時間の治療を週に3回通院することになり、患者さんのライフスタイルに大きく影響します。患者さん一人ひとりに合った療養環境を整えられるようお話を伺い、可能な限り負担を少なくできるよう、通院先の選定や場合によっては入院先の調整まで行っていきます。
透析療法を導入された患者さんが利用可能となる様々な社会保障制度の案内も行っています。

救急外来

救急外来は断らない医療実現のための最前線です。年間1万台前後の救急車を受け入れています。そのため多種多様な方が受診し、その中には社会的な課題を抱えている方も少なくありません。そもそも身元が分からない。家族の介護を担っていたのに入院になったらどうしよう。など…切迫する治療と並行して、社会的な課題にも即応していきます。

入院支援外来

入院支援センターでは緊急外で入院が決まった患者さんやご家族が、不安や疑問なく入院・治療をはじめられるよう、入院中のスケジュールをはじめ、入院生活などについての具体的な説明を行っています。また、入院に伴い起こりうる様々な問題についてもスムーズに解決できるよう、事前に患者さんの生活状況などをお伺いし、入院から退院、その後の在宅療養までの切れ目のない支援を心掛け対応しています。

その他、様々な相談窓口を担う

患者・家族と医療者の円滑なコミュニケーションを促す「患者サポート窓口」、 一次脳卒中センター(PSC)コア施設認定の要件である「脳卒中相談窓口」等、患者さんが安心して治療を受けるために求められる各種相談窓口を担っています。

グループ機関との機能分化

川崎幸病院は入院加療と救急外来の機能を担っており、一般外来は訪問診療や内科系の川崎幸クリニック、化学療法や外科系の第二川崎幸クリニック、主に透析を担う川崎クリニック・鹿島田クリニック、整形外科を中心とした入院加療を担う横浜石心会病院(旧さいわい鶴見病院)に機能分化しています。
それぞれに専従のソーシャルワーカーを配置しており、希望やキャリアプランを加味し異動もあります。それにより総合的に多分野で活躍できるソーシャルワーカーを目指します。

地域の関係機関との連携

川崎幸病院は急性期に特化した病院であり、回復期・維持期においても医療の提供が必要な患者さんについては他院への転院が必要です。地域の医療機関と定期的な交流会などを実施し円滑な連携の形を目指しています。

いずれの部門も多職種連携が鍵です

民間病院ならではの風通しの良い風土の中で医師、病棟看護師、入退院支援看護師、リハビリスタッフ、栄養士、薬剤師などと日々連携を図っています。
ソーシャルワーカーとしての視点や価値を積極的に発信できる環境です。

教育体制

  • 入職1年目は先輩ソーシャルワーカーが担当プリセプターとなり、親身に指導や相談の対応をしていきます。もちろんプリセプター以外の職員も相談しやすい人ばかりです。
  • 外部研修の参加も推奨しており、1年目は神奈川県医療ソーシャルワーカー協会の新人研修への参加、2年目以降は日本医療ソーシャルワーカー協会の各種研修の受講を推奨しています。
  • 研修参加費の補助制度は充実しています。
  • OJT以外でも研鑽を深め、認定医療ソーシャルワーカー、がん相談支援センター相談員、脳卒中療養相談士、両立コーディネーター、医療経営士、社会福祉士実習指導者など各種認定資格を取得しています。

医療ソーシャルワーカー

川崎幸病院:9名
川崎幸クリニック:3名
第二川崎幸クリニック:3名
川崎クリニック:1名
さいわい鹿島田クリニック:1名
横浜石心会病院(旧さいわい鶴見病院):2名
(2024年7月現在)

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