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【第47回 日本救急医学会総会・学術集会参加報告】

2019-10-15  ICLS

ようやく長袖を着ることに落ち着いてきた10月。

今年もこの季節がやってまいりました!

102日から4日に開催された「日本救急医学総会・学術集会」

昨年度は「アシスタントインストラクター育成についての検討」で報告させていただきましたが、今年度は当コースのインストラクター3名が学会で発表させていただきました!

 

 初日にはパネルディスカッションにて「ICLSコースにおける指導者の育成とその工夫」を発表しました。様々な活動において学びを得る中でどうしても時間外活動が多くなってしまうインストラクターの負担を勤務内にできないかという視点で「看護ラダー研修」に着目し、参加することにより経験値をあげるという内容です。このインストラクターはママナースでもあり、子育てをしながらも活動を続けています。仕事も家庭も忙しい中でもこのような指導案を提案することによりインストラクター候補のハードルも下がるきっかけになるといいなと思っています。

 同日、ポスター発表にて「ICLSプロバイダーに対するフォローアップ体制の検討」を発表しました。プロバイダー取得後、更新制度はないので個人の意思に任されています。そこで、筆記試験という形でフォローアップができないかという提案になります。プロバイダー取得後の継続的な知識・技術の維持ができることも今後の課題となってきそうです。

 最終日、「移動時における機械的胸骨圧迫と用手的胸骨圧迫の比較」を発表させていただきました。当院の構造上、3階に血管撮影室となっており、2階にあるERからの移動中には胸骨圧迫の質の維持を求められます。当院はLUCASを導入しているため、移動時には使用しています。「LUCAS vs 人為的」はどちらが正確かという発表でした。結果は、「LUCAS」となりました。用手的圧迫では疲労や移動の揺れによる質の低迷がこのような結果となりました。しかし、日本人の体型ではサイズが合わない場合があったり、Lucas使用による合併症(肺挫傷や皮膚トラブル)はつきものです。一般的な胸骨圧迫の対応一つにしても、傷病者の体型や病状の背景、また看護師としての家族への配慮など考えると様々なアセスメントができるのではないかと考えさせられた発表でした。

他にも、様々な先生方の発表を聞くことができ、私個人としても貴重な収穫となりました。

パネルがあったので、その前でみんなで記念撮影♫

演者の皆さん、仕事も忙しい中で学会資料作成お疲れ様でした!!

素敵な発表ありがとうございました!!