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【急変に強くなるぞ! 川崎大動脈センター出張講座 第1弾】

2021-06-15  ICLS

日本の梅雨がなくなるのでは?!と感じるくらいの晴れが続きましたね〜

ようやく614日に梅雨入りが発表された翌日。

当院川崎大動脈センターの集中治療室教育スタッフから「急変の勉強会をしてほしい!!」と熱意あるお言葉をいただき出張講座に行ってきました!

 

簡単に、当院の川崎大動脈センターをご紹介♬

国内最多の手術症例数と治療実績を持つ、国内唯一の大動脈疾患治療専門施設。そのため、センターには一般病棟42床、専用ユニット16床を設置し24時間対応しています。

予期せぬ心停止が全く起こらないというわけではありません。

もし、患者さんの状態が急変し心停止に至ったときに、初期対応から治療までを迅速かつ的確に対応できるか?が求められます。

 

というわけで、川崎大動脈センターのユニットの看護師4名と一緒にICLSを学習しました。

今年転職したばかりのスタッフ、急変対応がちょっと苦手かも…というスタッフ。

そんな4名で夜勤をしていたところ、NPPVの換気量低下アラームが鳴っています…というところから講義を始めました。

 



  • ■受け持ちスタッフが患者状態をしっかり評価し心停止をすぐに覚知できた

  • ■医師が到着してから出される指示を受け、スムーズに動けた

  • ■スタッフのできること、できないことを互いに確認しながらできた   などなど


突然始まったシミュレーションにも関わらず、目の前の模擬患者さんを救うべく4人が一丸となってICLSを全うしていました。

 

「挿管介助をしたことがないです…」と心配げなスタッフ。

そういう人こそ、この講座をぜひぜひ活用してほしい!!

他のユニットスタッフも「何が必要なのかな」「確認することは何かな」「介助している最中はどうしたらいいのかな」一緒にゆっくり一つ一つ確認してもらいました。大動脈疾患を管理していると、吐血・喀血をすることもありますね。そんな状況でどのように介助しながら挿管介助を行うか、などなるべく臨床に近い説明をしながら実践してもらいました。

 

そして、ICLSの基礎に戻って…

質問です。

改めて、心停止の4つの波形は何ですか?!(あなたは、ぱっと言えますか?)

目をまんまるくしながらも、4人で知識を合わせて答えていました。

 

なぜ、心停止の4つの波形を理解する必要があるのか。

初期波形が何かで対応が変わってくるのです。

大きくは、除細動の適応となるのか、適応ではないのか。

除細動適応(VFPulselessVT)の場合は、早期に実施することが極めて重要となるんです。

だから、まずは、心停止の4つの波形を知らないとついていけなくなるんです…

 

私は、この出張講座の中で、たくさん間違って失敗してほしいと思っています。

練習だからこそできないこと・できること、知らないこと・知っていることを自分自身だけでなく他のスタッフとも共有する。できなかったこと、知らなかったことをこの講座を通して、自分の知識の武器になればこの講座の意味が成り立つと思っています!!

 

他にも、ありがたいことに他の部署からもお声かけしてもらっている最中です!

院内中、あっちこっちへ宅配ICLSやっていますので、また、このブログで会いましょう\(^o^)

コロナ禍が落ち着いたら、以前の外部出張ICLSもやりたいものですね。

そして、院内ICLSコースも開催中♬7月は研修医コースです!お楽しみに(^^)