栄養科
栄養管理ビジョン
- 患者が安心して、その人らしい人生が送れるように、栄養状態の維持・改善を目指した栄養管理(低栄養リスクとなる症状・徴候の早期発見)を実践する。
- 患者の疾病、症状、身体機能、精神的な変化を早期確認・発見し安定した生活を維持するために主治医、看護師、その他関係職種と情報共有し、真摯に患者と向き合う。
病院食
当院は病床数が326床あり、患者食と職員食を作っています。
朝食は7時30分、昼食は12時、夕食は18時に適温でご提供いたします。
患者食の割合は一般食約4割、特別食6割です。一般食の種類は常食、全粥食、塩分制限食、きざみ食、ソフト食、ペースト食、緩和ケア食、個別対応食などがあります。
特別食はエネルギーコントロール食、たんぱく質コントロール食、術後食、易消化食、低残渣食等があります。
患者食は毎月の行事食とカードを提供し季節感を味わって頂いております。
食物アレルギー
食物を食べて「アナフィラキシーショック」や「じんま疹」などのアレルギー症状が出る方は、病院でも除去したお食事を提供いたします。
なお、宗教上の理由で食材等に制限のある方は調味料から除去し提供いたしますのでお気軽にご相談下さい。
食材の禁止
好き嫌いや民間療法、個人の食習慣に合わせた禁止食材への対応はご遠慮いただいております。
ただし、治療上必要と認められた場合は対応しておりますのでお申し出下さい。
季節の行事食
毎月、お食事で季節を感じていただけるよう手作りのカードを添えて提供しています。
栄養科の業務内容
管理栄養士10名が各病棟に常駐しており、担当患者の全ての栄養管理を主治医と協力し実践しております。
石心会川崎地区である横浜石心会病院(旧さいわい鶴見病院)、川崎幸クリニック、第二川崎幸クリニック、主に透析施設である川崎クリニック、鹿島田クリニックの栄養士と連携をとりながら患者がスムーズな治療が行えるように協力しています。
委託会社 毎朝9時より、全面委託をしている給食委託会社のスタッフ(調理師、栄養士、調理補助)と集まり、連絡事項や昨日の検食結果、患者さんからのコメントなど伝達します。
病棟専従
管理栄養士は、常に患者さんの状態を把握し、必要な栄養が摂れるように医師、看護師、リハビリスタッフ等と相談し食事の工夫をしています。また、退院後の方向性に合わせて栄養相談を行います。
ナースステーションでの業務(写真:脳外科病棟) 写真は脳外科病棟です。各病棟に専従栄養士として常駐し、医師や看護師、薬剤師、理学療法士や言語聴覚士と共に患者の病態や食事について話し合いを行っています。
病棟回診 写真は脳神経外科の回診に同行している場面です。
摂食量確認
写真は、下膳車にて摂食量確認している場面です。
昼食時(12時~13時)は、患者さんの摂食状況や摂取量を確認し食材の硬さやとろみ具合は適しているかなど評価し、対応します。
集団栄養相談
集団栄養相談は、減塩教室と糖尿病教室です。
月に2-3回実施します。
個別栄養相談 患者さんの病態に合わせた食事を、患者さんの生活スタイルに合わせて丁寧な説明を心がけています。 例えば、自炊の方へはメニューの提案、外食や中食が主な方はメニューの選び方など聞き取りしながら嗜好を考慮して説明、提案しております。
外来栄養相談
第二幸クリニックへ川崎幸病院栄養士がおもむき、
術前~入院、退院後~外来へ経時的に栄養管理を行っています。
チーム医療
NST・RST(呼吸器サポートチーム)・褥瘡回診・早期栄養介入加算
写真はNSTカンファレンスの場面です。
各チームの担当医師、看護師、WOCナース、薬剤師、管理栄養士、理学療法士が集まり、呼吸状態、褥瘡の状況や早期に腸管が使用できるか等の視点で患者を回診し、必要な栄養量や栄養素が適切な時期で開始できているか、具体的にディスカッションを行っています。
RST,褥瘡回診は全病棟の対象者に週1回、
早期栄養介入加算は大動脈外科、循環器内科、心臓血管外科で毎日行っております。
スタッフ紹介
構成人数
- 管理栄養士10名(2023年5月現在)
認定資格
- 日本栄養代謝学会認定栄養サポートチーム専門療法士:4名
- 日本糖尿病学会認定 日本糖尿病療養指導士:2名
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士:1名
SAIWAI KITCHENシリーズ
川崎幸病院の患者会にて提供しているメニューや管理栄養士が考案したレシピをご紹介しています。減塩や動脈硬化予防などを意識したレシピとなっておりますのでお試しください。