EMT科

特色
2008年より救急救命士が救急コーディネーターとしてERに配置され、主に医師や看護師業務のタスクシフトを拡大していきERの効率化と病院理念である「断らない救急」を実践してきました。
現在は救急コーディネーター業務以外に、大動脈外科・心臓血管外科・脳神経外科を中心にDrCar搬送、救急科での転院搬送も行なっております。また近隣の大規模一般企業へのPre‐Hospital搬送、救急救命士の質を担保しながら、「日本一の院内救命士チーム」を目指して院内外の実績を積み重ねていきます。
業務内容
- 救急隊からの患者受け入れ要請の電話対応
- 救急センターでの診療・処置・検査を行う医療職への介助
- 満床時や専門治療のための転院先手配と転院搬送
- 症例検討会、事後検証会開催
- 院内急変時対応
- アメリカ心臓協会認定BLSプロバイターコース運営(同法人職員、一般市民)
- アメリカ心臓協会認定BLSインストラクターコース運営(同法職員)
- 日本救急医学会認定ICLSコース運営(同法職員、一般市民)
- 病院内の防災・災害活動
実績

2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
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救急車 受け入れ台数 |
9,942 | 10,830 | 9,080 | 8,891 |
転院検索数 | 1,484 | 1,337 | 1,037 | 895 |
DrCar総数 | 360 | 465 | 460 | 361 |
DrCar
紹介元の病院や施設まで当院医師が同乗し患者をお迎えに行く搬送です。
① 紹介元からの患者の紹介
② 該当診療科専門医師+救急救命士(EMT科)で出動
③ 救急車内で治療を行いながら搬送
運用診療科
- 川崎大動脈センター:
急性大動脈解離A・B型、胸腹部大動脈瘤破裂など - 川崎心臓病センター:
心肺停止、急性心筋梗塞、弁膜症など - 脳血管センター :
くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、硬膜下血腫など - 救急センター :
救急センターからの緊急の転院搬送、Pre-Hospital搬送や近隣開業医からの紹介患者のお迎え
※以上、4科のDrCarを24時間365日2台同時に出動可能
目的
紹介元の専門医が病態と画像を確認し帰院後の対応を決定する
治療を車内で開始し帰院してから行う事を減らし、手術までの時間を短縮させる
該当科医師が同乗するため、紹介元の医師同乗不要
院内救命士の1日
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8時30分カンファレンス
救急センターにいる患者の引き継ぎを行い、他職種で共有します。
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8時50分車両点検 救急車2台を点検します。
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9時00分ホットライン(救急隊からの入電)をとり、受け入れを判断します。
その後、医師・看護師・救急センター受付へ共有し準備します。
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9時10分救急車到着し搬入となります。
医師・看護師とともに初期対応を行います。
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10時00分DrCar出動要請
基本的にEMT科2名と該当科医師1名の計3名で出動します。
運転手は先方病院への経路確認。もう一人は先方病院医師へ患者状態、必要な資器材、何分後に到着するか電話でやりとりします。 -
12時05分昼食
この日は食堂で! 美味しそうですね
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14時00分関連クリニックへのお迎え
当院では、関連クリニック受診後、再度精査が必要となった場合や緊急処置が必要な場合にお迎えに行きます。
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16時30分夜勤帯への申し送り
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17時00分退勤
お疲れ様でした!
院内救命士を考えている方へ
院内救命士の更なる発展に一番重要な部分は「教育」だと考えています。救急救命士消防勤務を想定された国家資格のため、養成学校では病院で勤務するための教育を受けいていません。EMT科は養成学校では学べない病院搬送後の観察やアセスメント方法、各種データや画像の捉え方、医療機器使用方法など、病院内で活躍し続けられるための知識を全スタッフで学び共有していきます。
院内救命士の業務を発展させたい方、救急救命士として知識や技術を向上させたい方、院内救命士に興味がある方は是非とも当科の業務見学にお越しください。
テレビ神奈川「Voice証言者たち~誕生30年救急救命士の真実~」に当科EMT科が出演しました。
Voice証言者たち ~誕生30年 救急救命士の真実~
断らない救急~院内救命士①~
断らない救急~院内救命士②~
番組ホームページはこちら