お知らせ一覧 (ICLS)
ICLS研修医コース
2021-08-17 ICLS
こんにちは!
久々の更新となりました。
COVID-19が蔓延している中ではありますが、今年も感染対策を十分に配慮しながらICLS研修医コースが2日間に渡って開催されました!
我々インストラクターもこの研修医コースの開催は毎年ドキドキワクワクです!
今回の研修医コースは、4月入職の研修医の先生8名が受講しました。
入職して3ヶ月、1度も急変に当たったことがない先生が半数以上!急変現場に遭遇した事がある先生は、怖くて看護師の後ろに逃げてしまった!と言うエピソードを持っている先生も居ました。
大丈夫です!
このコースを受講したみなさんは、明日からの急変現場で何をしたら良いか分かるようになります!
一日頑張りましょう!と元気いっぱいコースはスタートしました!
午前中は、講義を受けた後実際にブースに分かれて細かな機材の使用方法や注意事項を学びました!
気道ブースでは麻酔科を回った先生が、一緒に受講している先生をリードしたり!
循環器を回った先生が、除細動器ブースではリードしたりと学ぶ意欲が本当に溢れ出ていました!!!
午後は、午前中に学んだスキルを使用し実践を行います!
実際にアルゴリズムにのせて行うとやる事が多くて、難しい!と言う声がありましたが、お互いに協力しながらシナリオをこなしてました♪
最初は、イメージが湧かなかったタイムキーパーや記録もポイントを抑えてしっかり出来るようになりました!
最後のテストは、緊張しながらもしっかり抑える所は抑えて全員合格となりました!
お疲れ様でしたー!
次は、10月新しいアシスタントと医師を迎えてますますパワーアップしてコース開催していきたいと思います!
【急変に強くなるぞ! 川崎大動脈センター出張講座 第1弾】
2021-06-15 ICLS
日本の梅雨がなくなるのでは?!と感じるくらいの晴れが続きましたね〜
ようやく6月14日に梅雨入りが発表された翌日。
当院川崎大動脈センターの集中治療室教育スタッフから「急変の勉強会をしてほしい!!」と熱意あるお言葉をいただき出張講座に行ってきました!
簡単に、当院の川崎大動脈センターをご紹介♬
国内最多の手術症例数と治療実績を持つ、国内唯一の大動脈疾患治療専門施設。そのため、センターには一般病棟42床、専用ユニット16床を設置し24時間対応しています。
予期せぬ心停止が全く起こらないというわけではありません。
もし、患者さんの状態が急変し心停止に至ったときに、初期対応から治療までを迅速かつ的確に対応できるか?が求められます。
というわけで、川崎大動脈センターのユニットの看護師4名と一緒にICLSを学習しました。
今年転職したばかりのスタッフ、急変対応がちょっと苦手かも…というスタッフ。
そんな4名で夜勤をしていたところ、NPPVの換気量低下アラームが鳴っています…というところから講義を始めました。
- ■受け持ちスタッフが患者状態をしっかり評価し心停止をすぐに覚知できた
- ■医師が到着してから出される指示を受け、スムーズに動けた
- ■スタッフのできること、できないことを互いに確認しながらできた などなど
突然始まったシミュレーションにも関わらず、目の前の模擬患者さんを救うべく4人が一丸となってICLSを全うしていました。
「挿管介助をしたことがないです…」と心配げなスタッフ。
そういう人こそ、この講座をぜひぜひ活用してほしい!!
他のユニットスタッフも「何が必要なのかな」「確認することは何かな」「介助している最中はどうしたらいいのかな」一緒にゆっくり一つ一つ確認してもらいました。大動脈疾患を管理していると、吐血・喀血をすることもありますね。そんな状況でどのように介助しながら挿管介助を行うか、などなるべく臨床に近い説明をしながら実践してもらいました。
そして、ICLSの基礎に戻って…
質問です。
改めて、心停止の4つの波形は何ですか?!(あなたは、ぱっと言えますか?)
目をまんまるくしながらも、4人で知識を合わせて答えていました。
なぜ、心停止の4つの波形を理解する必要があるのか。
初期波形が何かで対応が変わってくるのです。
大きくは、除細動の適応となるのか、適応ではないのか。
除細動適応(VF、PulselessVT)の場合は、早期に実施することが極めて重要となるんです。
だから、まずは、心停止の4つの波形を知らないとついていけなくなるんです…
私は、この出張講座の中で、たくさん間違って失敗してほしいと思っています。
練習だからこそできないこと・できること、知らないこと・知っていることを自分自身だけでなく他のスタッフとも共有する。できなかったこと、知らなかったことをこの講座を通して、自分の知識の武器になればこの講座の意味が成り立つと思っています!!
他にも、ありがたいことに他の部署からもお声かけしてもらっている最中です!
院内中、あっちこっちへ宅配ICLSやっていますので、また、このブログで会いましょう\(^o^)/
コロナ禍が落ち着いたら、以前の外部出張ICLSもやりたいものですね。
そして、院内ICLSコースも開催中♬7月は研修医コースです!お楽しみに(^^)
【気合十分!川崎心臓病センター出張講座 第3弾】
2021-04-21 ICLS
先月のお話ですが、「気合い十分!川崎心臓病センターシリーズ」の総まとめです!
これまで、座学で頭の中に知識を叩き込み、簡単なシミュレーションで実践して知識を具現化してきました。
今回は、総仕上げということで実際の病室をお借りして実際の急変に近い状況でシミュレーションを行いました。
アブレーション後のバイタルサイン測定をとっている最中、患者さんの様子が…?!
あれ?反応も鈍くなってきてる?!…
こんな時、どうしましょう?!
今までの学習を活かして、川崎心臓病センターの看護師さんは、Dr役のスタッフが来るまで対応していました!
さらに、Dr役のスタッフから「エコー持ってきて!心嚢ドレナージキットも!採血とれたよ、血液ガス測ってきて!」次から次へと指示が…
模擬病室とは違い、病棟にはない物品を取りに行くと、その度に人員が少なくなり、役割が変わったりしますが、互いに声をかけ合って「リーダーはここにいた方がいいかも!」「胸骨圧迫、変わりますよー!」と、声を出して連携している様子が見れました。
状況認識をして役割分担を整理する、簡単なようで難しいですよね。
けど、これをトレーニングすることで体が覚えていくと自然と動けるようになる時もあるんです。
いつも同じメンバーで急変対応できれば、阿吽の呼吸と言われるようにベストなパフォーマンスができるかもしれない。
けど、現実は、毎日スタッフのメンツは変わります。
だからこそ、もし、この勤務メンバーで急変が起きたら?
と考える頭を持つことも大事ですね。
トレーニングしたことが全ての正解ではないですが、互いのスタッフ間でいろんな意見を言い合い、これがベストだー!と言えるのが大事かと思います。
さてー、次はどこのは病棟にお邪魔できるでしょうか!
乞うご期待!!
【気合十分!川崎心臓病センター出張講座 第2弾】
2021-02-16 ICLS
2月に入りましたが、あまり寒さを感じない今日この頃。
2月3日に第2弾のICLS出張講座を行いました!
余談ですが、2月3日、通常なら節分の日。2021年は2月3日が立春となるので、2日が節分となったんですよね。
明治30年(1897年)2月2日以来124年ぶりらしいですよ。次は、2024年らしいです・・・笑
ということで、第2段のICLS出張講座は、「症例シミュレーションを通してICLSの知識を活かそう!!」
今回も、感染対策の観点から少人数で数回に分けて開催します。
最初に、前回得た知識をフル活用して一通りやってもらいました。
心停止発見から応援到着、医師が装着するまで看護師だけで対応、医師が到着してからの指示の嵐、いろんな山がありました。
黙々とそれぞれ、とにかく頑張っているのが伝わってきました。終わった直後は、皆さん、笑顔というよりも深いため息を吐いてました笑
次に、動画で撮影したものを自分たちで視聴してもらいました。
院内の急変対応振り返りシートを使ってディスカッションをしてもらい、改善できることや工夫できることなどお互いに意見を出し合い、どのようにしたら急変対応がスムーズに進めることができるか話し合ってもらいました。
自分の動きを見るのは恥ずかしいところもありますが、自分の動きを見ることは普段ないことであって、自分の行動を見直すチャンスになりますね!
2回目のシミュレーション開始。
開始前に、役割分担を確認し、スタッフ間で意識統一していました!
1回目よりもみんな声が出てました!医師の指示に対しても返事をしたり、心停止の処置対応だけでなく、連絡調整も自ら声をかけて確認したり、積極性が出てきました。事前に考えることは臨床ではないかもしれないですが、少ない夜勤メンバーでイメトレすることも大事なのかもですね!
今回は、実際のシミュレーションをもとに振り返り、改善策を2回目のシミュレーションで実践してみるという実践型を行いました。座学だけでなく、実際に動かないと見えない点もあるので、定期的にやりたいですね。
おまけに、今回の出張講座には、救急外来の3年目のスタッフも講師側で参加してもらいました。同じ部署に教えるのは、人間関係が成り立っているのでやりやすさがあります。部署以外で教えるのは、相手の知識や背景を捉えて、どのように伝えると理解しやすいのかよく考えながら指導することも大切です。この経験がどこかで役になってくれるといいな・・・と感じながら見ていた私でした。
【気合十分!川崎心臓病センター出張講座】
2021-01-19 ICLS
あけましておめでとうございます!!
Saiwai ICLSスタッフは、2021年もコロナに負けずに活動していきます!
ということで、新年最初の活動は当院の川崎心臓病センタースタッフへのICLS出張講座をさせていただきました。
当院の川崎心臓病センターは、8階南病棟が心臓外科を主体とした病棟、8階北病棟が循環器内科を主体とした病棟です。
循環器内科は、カテーテル検査数がトップクラスであり、さまざまな症例を学ぶことができる病棟です。今回は、8階北病棟に伺いました。
気温も寒くなり、循環器疾患入院する患者数も増加してくると、重症患者も増えてきます。どんな患者さんにも急変するリスクがありますが、はじめに対応する看護師が冷静に初動対応できるかがポイントになってきます。
コロナ対策を前提に座学と実践の両方で講義を行いました。
参加するスタッフは、リーダーを担当するスタッフがほとんど。
今回の講師は、通常業務は病床管理を担いながらも、ICLSへの熱意は誰よりも強い科長が行ってくれました!
参加してくれた皆さんは、メモをたくさんとったり、実技は積極的に前に出て実践したり、日頃の疑問を聞いてみたりと、ICLSへの学習意欲を強く感じる雰囲気であっという間の1時間ちょっとでした。
8階北病棟科長も終始参加していただき、スタッフみんなが同じゴール(急変対応をできるようになろう)に進もうという一体感があって、ステキな病棟だなと感じました!