腹部大動脈瘤の治療
川崎幸病院 川崎大動脈センター センター長/大動脈外科部長 大島 晋
腎動脈より下の腹部大動脈瘤に関してはステントグラフトによる治療が有効な場合が多く、最近では開腹手術とステントグラフトによる治療は半々になっています。ただし患者の年齢や動脈瘤の形態、原因によって治療は適切に選択されなければなりません。
腹部の皮膚を10cmほど切開し手術をおこないます
動脈瘤のあった所に人工血管を移植します。手術時間は多くのばあい、1時間半から2時間程で、人工心肺装置も使わず、ほとんどの場合、輸血の必要はありません。
手術の翌日から食事が始まり、歩行も自由にできます
通常は約1週間で退院可能な状態となります。