大動脈瘤について 基本編

腹部大動脈瘤の治療

腹部大動脈瘤

川崎幸病院 川崎大動脈センター センター長/大動脈外科部長 大島 晋

腎動脈より下の腹部大動脈瘤に関してはステントグラフトによる治療が有効な場合が多く、最近では開腹手術とステントグラフトによる治療は半々になっています。ただし患者の年齢や動脈瘤の形態、原因によって治療は適切に選択されなければなりません。

余病や高齢者であっても手術は可能です

腹部大動脈瘤 イメージ

腹部大動脈瘤は、およそ臍(へそ)の高さの腹部大動脈に発生します。 直径が4~5cm以上※のものが手術の対象となります。余病(合併症)の有無や年齢は手術適応(手術をするか否か)には原則的に関係しません。90歳の方でも全身状態に問題がなければ手術を受けることができます。

腹部の皮膚を10cmほど切開し手術をおこないます

動脈瘤のあった所に人工血管を移植します。手術時間は多くのばあい、1時間半から2時間程で、人工心肺装置も使わず、ほとんどの場合、輸血の必要はありません。

手術の翌日から食事が始まり、歩行も自由にできます

通常は約1週間で退院可能な状態となります。

腹部大動脈瘤について 詳細編