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良くある質問

実際に患者さんから出された質問を掲載します。

診断・病気について

Q.近くの病院で動脈瘤と診断されたのですが、手術しないといけないのでしょうか?

A.動脈瘤と言っても、場所・大きさ・形態などさまざまです。手術が必要かどうかは動脈瘤の治療実績のある病院を再度受診して判断してもらう必要があります。

Q.動脈瘤は遺伝するのですか?

A.現時点では遺伝しないと考えられています。

Q.動脈瘤が大きくならないためにはどうしたらよいのですか?

A.血管に正常な血圧の負荷がかかっている以上、大動脈は常に大きなストレスにさらされています。また、加齢とともに血管の老化現象も進みます。血管の老化を遅くすることはできても、それを止めることはできません。

Q.血圧を下げておけば破裂しないと聞いたのですが…。

A.血圧が高い状態が続くと血管の動脈硬化が進行します。したがって、大動脈瘤の有無にかかわらず血圧の治療を行うことは必要です。しかし、血圧を下げておけば破裂しないということはありません。

Q.患者の家族です。患者本人は手術を嫌がっています。手術を受けるように説得してもらえませんか?

A.医師は患者さんを説得することはできません。医師は手術の必要性と効果をお話することにとどまります。手術を行うためには、あくまでもご本人に納得してもらうことが必要です。

Q.いま診てもらっている病院では「手術は不可能」といわれています。どうしたらよいのでしょうか?

A.どのような理由により「不可能」と診断されたのかが重要です。一つの病院で不可能と言われても、他の病院では可能であると言われることがあります。セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。

Q.今の主治医は、私の大動脈瘤の治療についてはっきりとしたことを言ってくれません。どうしたらよいのでしょうか?

Q.大動脈瘤の診断を受けてから3年たちます。半年毎にCT検査を受けていますが、毎回「経過を見ましょう」と言われるだけで不安なのですが…。

A.現在の治療や主治医に対して不安があるのであれば、セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。担当医より「経過を見る」といわれている場合、正確な診断と対応がなされていないことがありますので注意が必要です。

Q.去年、最初にかかった病院で4cmの腹部大動脈瘤という診断を受けました。今年、別の病院で診てもらったら5cmになっていると言われました。1年で1cmも大きくなったのでしょうか?

A.病院や医師が異なると大動脈の大きさの測定にも差がでます。従って、同じ病院で同じ医師により経過を見てもらうことが大切です。

Q.石灰化の強い大動脈瘤は破裂しないと聞きましたが本当ですか?

A.そのようなことはありません。

Q.近くの病院で「大動脈瘤」と診断されました。破裂したら死亡すると聞き、不安でたまりません。

A.実際に破裂の危険性のある大動脈瘤なのか、それとも治療の必要のない大動脈瘤なのか、詳細な診断が必要です。大動脈瘤の治療実績のある病院を受診してください。

年齢

Q.高齢なのですが手術に耐えられる体力がありますか?

A.手術に耐えられる体力という指標は医学的にはありません。年齢にはかかわらず個々の臓器の機能を医学的に評価し、手術が可能かどうかの判断を医師が行います。

Q.母は90歳なのですが手術は受けられますか?

A.手術適応は暦年齢だけで決定されるものではありません。ご本人の臓器機能が重要です。90歳だからという理由だけで、手術を受けられないということはありません。

病院

Q.近くの病院で大動脈瘤の手術を受けようと思うのですが…。

A.大動脈瘤の治療はきわめて専門的な治療です。日本では心臓血管外科の中に含まれますが、同じ心臓血管外科医でも動脈瘤の治療経験がほとんどない外科医もいます。 自宅の近くだから、評判良い病院だからというだけの理由で、その病院で大動脈瘤の治療を受けることは適切ではないことがあります。大動脈治療の実績が豊富な病院を選択することが大切です。

Q.近くに心臓外科で有名な病院があります。そこで手術を受けて大丈夫でしょうか?

A.具体的なお答えはできません。大動脈手術の実績をきちんと調べてから手術を受けることをお勧めします。

受診

Q.紹介状がないのですが、診てもらえるのでしょうか?

A.紹介状がなくても受診できます。コーディネーターまでご連絡ください。

Q.患者本人は入院中です。家族だけの受診は可能でしょうか?

A.可能です。ただし、大動脈瘤の診断には全身のCT写真が必要です。特に手術方法を決定するためには造影剤を使用した造影CTが必要です。 超音波検査では正確な診断ができないため、ご家族のみ受診される場合には、患者さんご本人のCTをご用意ください。

入院

Q.手術の後、付き添いができないのですが、完全看護でしょうか?

A.基本的に病院は面会時間以外は病室に入ることができません。もちろん、看護師等の医療者が24時間管理を行っていますので、ご家族の方が付き添うことはありません。

手術

Q.大動脈瘤の手術を一ヶ月後に控えています。できるだけ安静にしていたほうが良いのでしょうか?

A.手術の後はリハビリテーションが重要です。術前より軽い散歩などはしておいてください。

Q.胸部大動脈瘤の手術を受けることになっています。心臓を止めたり、体温をすごく下げたりするそうですが、大丈夫なのでしょうか?

A.胸部大動脈瘤手術のうち弓部大動脈にかかわる手術は心臓を止めて体温を下げて手術をします。ほとんどの心臓手術は心臓を止めて手術を行いますし、体温を下げることも一般的です。これらの方法は心臓外科の領域ではごく一般的な方法なのです。

Q.手術すると寝たきりになると聞きましたが…。

A.おそらく、弓部大動脈置換手術の合併症の一つである脳梗塞が生じた場合の事だと思います。しかし、現在ではこの合併症の発生はほとんどありません。当センターではおよそ1%の発生率(2005年)でした。

Q.手術をすると下半身不随になるといわれたのですが…。

A.おそらく、胸腹部大動脈置換手術についての説明と思います。 胸腹部大動脈手術のうち、ほとんどすべての大動脈を人工血管に置換するⅡ型という手術の場合には、対麻痺の発生の可能性がありますが、最近ではこの合併症も頻度は低く、また、それ以外の胸腹部大動脈瘤手術でも発生率は改善しています。 いずれにしても、担当の医師に正確なご本人の状態を見てもらうことが大切です。

Q.人工心肺を使わないで手術してください。

A.心臓の冠動脈手術で行われているオフポンプ手術(人工心肺を使用しない手術)のことを言われているのだと思います。 しかし、大動脈の手術は心臓の手術とはまったく違い、その術式にあわせて必要な人工心肺装置を使用します。このような、手術方法についての患者さんの誤った理解が最近増えています。

Q.血液を提供してくれる家族がいないのですが…。

A.現在供血者採血はほとんど行われなくなりました。日赤の血液の安全性が非常に高かまったため、すべての輸血用血液は日赤血を使用しています。当センターでもご家族や知人からの血液提供は受けておりません。

Q.人工血管を入れると拒絶反応は起こるのですか?

A.現在の人工血管は化学繊維でできており拒絶反応は起こりません。しかし、少量のタンパク質を使用している人工血管もあり、 このようなタンパク質に反応して手術後早期に発熱などの軽い症状が出る場合があります。当センターでは2008年より、タンパク質等の有機物質を一切使用していない人工血管を使用しています。

Q.手術をしたらいろいろな合併症が起こると聞きましたが…。

A.手術合併症に関しては手術の前にご本人ご家族に対して可能性のある合併症のほとんどについて説明します。 いろいろな合併症の話を聞くことになりますが、現在は合併症の発生頻度は低くなっています(多いものでも数%)。

Q.私の手術の成功率は何%ですか?

A.これから手術を受けられる患者さん個人の手術成功率については不明です。私たちがお話しできるのは過去においての施設の成績や、報告等についての手術死亡率のみです。

術後

Q.大動脈瘤の手術を受けた後、人工血管が入っている状態で運動などはできますか?

A.もちろんできます。人工血管は最終的には組織となじんで自分の血管と同じように機能します。

Q.人工血管は何年くらいもつのでしょうか?

A.人間の寿命と比べればはるかに長い耐久性があります。したがって、一度手術をした患者さんが、何年後かに人工血管を取り替える手術をする必要はありません。

Q.手術後、どれくらいで仕事に復帰できるのでしょうか?

A.あくまでも個人差がありますが、胸部大動脈瘤手術の場合は、経過が順調ならば退院後およそ1-2週間でデスクワーク程度の仕事ならば可能となります。

費用

Q.手術の費用はどれくらいかかりますか?

A.年齢、使用保険、手術術式、入院期間によりさまざまです。費用をお知りになりたい方には、川崎大動脈センター外来を受診後、医療事務員が概算をお知らせすることができます。

Q.手術の費用が心配です。お金が払えないと手術してもらえないのでしょうか?

A.各保険では限度額申請という制度があります。この制度を申請すれば、自己負担の限度額が決定されそれ以上の費用については補助されます。限度額申請については各保険機構にお問い合わせください。