ヒトの心臓には耳があります。「心耳」(しんじ)といいます。
人間の体には、その機能がはっきりわかっていないもの、あるいはなくてもいいんじゃないかと思われるものが存在します。真っ先に思い浮かぶのは盲腸ですね。
左心耳は、外から見るとあたかも左冠動脈を包みこむかのように存在していますが、その構造は袋状であり、心房細動の際はここの血流が極端に遅くなるために血栓が生じやすくなり、ひいては脳塞栓をきたすということになります。
これは、神の設計ミスだったかもしれませんね。