一流の心臓外科医

ある心臓外科の先生が「心臓外科医の仕事は眠ることだ」と言っていた。これは真理であり、まったく同感である。大動脈瘤大動脈解離の手術は数時間から十数時間に及ぶ。深夜の緊急手術も頻繁にある。集中治療室での重症者管理も気を抜くことができない。この様な激務を休みなく何日にも渡ってこなすことは常人には不可能である。では、心臓外科医は超人なのか?・・否である。優れた心臓外科医は、一瞬の隙を見つけて眠るのである。一日のうちに何回かある30分あるいは45分といった細切れの時間で有効に眠り、一日の睡眠を満たす。逆に言えばこれのできない者は一流の心臓外科医となることはできない。

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