インフォームドコンセント③

近年、医療事故が頻発、医療に対する信頼は低下し、医療訴訟は増加しています。このような状況とは関係なく大動脈疾患患者は年々増加しています。医療訴訟の増加にともない、困難な手術・危険な手術は医療者側から敬遠される傾向がみられます。大動脈外科手術は一般の心臓外科手術以上に高い技術を要求される手術です。実際、当センターに紹介されてくる患者さんの約半数は、大学病院や総合病院の心臓外科からの紹介です。このことは、技術的に難易度の高い大動脈手術は専門医師にまかせているともいえますが、一方で、困難な手術が心臓外科医から敬遠されるという現象をあらわしているのではないでしょうか。私どもは大動脈疾患に関して、常にトップクラスの手術・診療内容を提供しているとの自負があります。従って、非常に難易度の高い手術に対しても手術が必要な場合(手術適応がある場合)には、手術をおこなうことを原則としています。

 

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