ステントグラフトによる治療①

2007年より企業製の大動脈瘤治療用のステントグラフトが保険適応となり国内でも使用可能となりました。ステントグラフトはステントと呼ばれる金属のバネの部分とそれを被覆するグラフトと呼ばれる人工血管の部分からできています。腹や胸を切開することなく、足の付け根の動脈からカテーテルを使用して、このバネ付き人工血管を大動脈瘤部分に留置します。大動脈瘤はそのままですが、瘤の部分には血圧が直接かからなくなりますので、破裂の危険がなくなります。通常の手術に比べ体の負担が少ないのが特徴です。

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大動脈弁・大動脈基部の治療③

大動脈弁輪拡張症、基部異常

大動脈基部とは、大動脈弁とその周辺の大動脈をさします。大動脈弁のまわりが拡張してしまう大動脈弁輪拡張症にたいしては、人工血管と人工弁を併用した手術や、人工血管のみを使用し、弁周囲を修復して拡張を改善させる手術などをおこないます。また、すでに人工弁の手術を受けられていて、人工弁周囲に異常を認める方、大動脈弁から大動脈に異常を認める方などにたいしても、大動脈基部の手術をおこないます。特に、マルファン症候群の方にたいしては、この手術が必要となります。

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第二川崎幸クリニック開院

川崎幸病院の外来部門、川崎幸クリニックの混雑緩和を目的に、新たに外科系を中心とした外来である第二川崎幸クリニックを開院いたしました。

第二川崎幸クリニックの開院に伴い、以前は川崎幸クリニックで行っておりました、川崎大動脈センターの外来診療を7月より第二川崎幸クリニックで行います。

お間違えないようご注意ください。

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大動脈弁・大動脈基部の治療②

大動脈弁閉鎖不全症

大動脈弁閉鎖不全症に対しては、逆流のおこっている原因により、手術方法を選択します。弁形成、弁置換、あるいは大動脈基部の形成等をおこないます。最近は、出来るだけ自分の弁を修復して逆流を止める方法を選択していますが、個々のケースにより最も良いと考えられる手術方法をおこないます。

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大動脈弁・大動脈基部の治療①

大動脈弁狭窄症

大動脈弁狭窄症に対しては、弁置換を行います。
人工弁には2つの種類があります。生体弁(生体組織により作られた弁)と機械弁(金属と炭素で作られた弁)です。
生体弁は人間の弁に近い状態の弁で、手術のあとに血液を固まりにくくするワーファリンという薬をのむ必要がないのが長所です。しかし、弁の耐久性は機械弁よりも劣ることが短所です。一方、機械弁は耐久性には問題ありませんが、生涯にわたりワーファリンをのむ必要があります。
一般に、65歳以上の患者さんに対しては生体弁(生体組織により作られた弁)をもちい、それ以外の患者さんには原則的に機械弁(金属と炭素で作られた弁)をもちいて手術を行います。最近は高度の石灰化をもたれている方や、弁の大きさの小さい方が増加しています。

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急性大動脈解離の治療①

急性大動脈解離は未治療の場合、非常に死亡率の高い病気です。激痛を伴い発症した患者さんは、しばしば循環不全や臓器の虚血(血流障害)に見舞われます。
適切な手術治療が生命の危機を脱する唯一の手段です。私たちはこのような急性疾患に対しても24時間365日対応するシステムをとっています。
他県など遠方の患者さんに対しては、救急ヘリコプターによる搬送を行う場合もあります。

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腹部大動脈瘤の治療③

手術の翌日から食事が始まり、歩行も自由にできます。

通常は約1週間で退院可能な状態となります。

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腹部大動脈瘤の治療②

腹部の皮膚を10cmほど切開し手術をおこないます。動脈瘤のあった所に人工血管を移植します。手術時間は多くのばあい、1時間半から2時間程で、人工心肺装置も使わず、ほとんどの場合、輸血の必要はありません。

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腹部大動脈瘤の治療

余病や高齢者であっても手術は可能です。腹部大動脈瘤は、およそ臍(へそ)の高さの腹部大動脈に発生します。 直径が4~5cm以上※のものが手術の対象となります。余病(合併症)の有無や年齢は手術適応(手術をするか否か)には原則的に関係しません。90歳の方でも全身状態に問題がなければ手術を受けることができます。

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胸部大動脈瘤の治療③

遠位弓部大動脈瘤下行大動脈瘤の手術は、脇の下の肋間(肋骨と肋骨の間)からおこないます。

この手術には、さきほどの人工心肺は使わず、血液を迂回させるバイパス回路を使い、心臓を動かしたままで手術を行います。手術時間は3~5時間程で、入院期間は2~3週間です。

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