腹部大動脈瘤~治療法②~

小切開手術は腸管を移動させることが無いため、術後腸管の動きが悪くなることがほとんど無く、すぐに食事を開始することができます。実際の手術は、全身麻酔下で腎動脈の遠位側で腹部大動脈を遮断し、大動脈瘤を切除した後、その部分に人工血管を移植します。

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腹部大動脈瘤~治療法~

川崎大動脈センターでは、小切開(10cm以下)による手術をおこなっています。これまでの腹部大動脈瘤の手術は、腹部を20cmほど切開し、腸管を圧迫(あるいは移動)する手術をおこなっていたため、術後、腸管の動きが悪くなり、食事の開始までに数日を要していました。

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腹部大動脈瘤~治療方針~

これまでは、最大径50mm以上を手術適応としてきましたが、最近は45mmで手術になる場合が多くあります。手術の危険性はほとんど無いため、超高齢者や合併症をもたれている患者さんでも、ほとんどの場合手術が可能です。

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腹部大動脈瘤~症状②~

体のやせている患者さんなどでは、仰向けに横になった時などに、おヘソのあたりに拍動性の腫瘤(しこり)をご自身で触れることがあります。大動脈瘤の破裂または切迫破裂状態では腹痛を認める場合が多くあります。特に破裂は激痛を伴い、ショックとなる場合があります。

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腹部大動脈瘤~症状~

腹部大動脈瘤も胸部大動脈瘤と同様に、原則的に症状がありません。腹痛や違和感も腹部大動脈瘤の患者さんの訴えとして時々見られますが、大動脈瘤と直接関係のある場合は極めて稀です。

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腹部大動脈瘤~破裂頻度と統計~

腹部大動脈瘤の年間破裂率

大動脈の直径 破裂率
40mm未満 0.3%
40mm~49mm 1.5%
50mm~59mm 6.5%
60mm以上 急激に危険性が増大する

 

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腹部大動脈瘤~定義・分類~

腎動脈より末梢から総長骨動脈分岐部までの腹部大動脈に存在する大動脈瘤

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胸腹部大動脈瘤 ~合併症予防②~

腎障害

この手術では一時的に腎臓の血流を止めるため、適切な腎保護法が必要です。定期的に腎保護液を腎臓に注入することにより、手術に伴う腎機能低下は、ほとんどなくなりました

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胸腹部大動脈瘤 ~合併症予防①~

脊髄障害

手術中の脊髄液ドレナージ、末梢大動脈血液灌流、各種脊髄保護関連薬剤の使用、中等度低体温療法などにより、脊髄障害の予防が可能となっています。

 

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胸腹部大動脈瘤 ~治療法②~

体外循環も下行大動脈瘤と同様におこない、心臓は動かしたままで体温も下げません。腹部臓器(肝臓、腎臓、腸管)に血液潅流や保護液の注入をおこない臓器を保護します。 1) 近位下行大動脈、2) 肋間動脈、3) 腹腔動脈、4) 上腸間膜動脈、5) 左右腎動脈、6) 遠位腹部大動脈をそれぞれ人工血管に吻合し、血流を再開して手術を終了します。“最難関の大動脈手術”といわれていますが、当センターでは標準的手術に属します。

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