夏休み

日々続く、大動脈瘤大動脈解離手術の合い間、夏休みをもらった。

家族で沖縄本島へ行った。首里城、美ら海水族館、コバルトブルーの海、サトウキビ畑、、国際通りの市場とたくさん楽しんだ。姉妹病院である中頭病院にも立ち寄れ、心臓外科の本田先生にもお会いできた。 20年程前に訪れた沖縄のイメージとは異なり、大都会になっていた。 しかし、流れる時間はゆったりしていた。心身ともにゆっくり休めた。

本田先生、お忙しい中病院内をご案内いただきありがとうございました。

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秋が近づいている

9月半ばも過ぎたというのに連日夏日が続いている。先日、日ごろ大動脈瘤大動脈解離の患者さんを紹介してくださる諸施設へ御挨拶にうかがった。千葉市中心から少し外れた病院へうかがった時、駅からの道中、周辺の豊かな緑からシンシンと響く蝉の声、やけたアスファルトにしみ込むようであった。ほんの15分程の時間であったが子供の頃の夏休みを思い出した。 訪れたどの施設も快くご対応下さり感謝の気持ちも一入であった。

朝夕は涼しくなってきている、本格的な秋も近い。

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初期研修医の病院見学

昨日は、初期研修医で現在都内の大学病院で研修を行っているK先生が病院見学に来ました。来年からの後記研修を当センターで希望しています。実際に2例の手術に立ち会ってもらいました。手術終了後は、いつものように看護師や臨床工学技士たちと焼き鳥屋へ出かけました。当センターの後期研修医がすでに難易度の高い大動脈瘤手術を一人でこなしている状況を見て、えらく感動していました

 

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ドクターカー活躍中!

今日は大動脈瘤の患者さんを国際医療福祉大学熱海病院まで迎えに行ってきました。ドクターカーで片道1時間半の道のりです。病院到着後、循環器部長の先生と少しお話をする時間がありました。熱海市は救急車が3台しか稼働していないそうで、とても遠方までの患者搬送は不可能とのこと、当院のドクターカーにはとても感謝しているとお礼を言われました。川崎幸病院のドクターカーは救急救命士2名と医師1名が乗車し、紹介元病院から川崎幸病院までの患者搬送を行っています。今年より運用を開始し、これまでに10数回の出動がありました。今のところ最長は沼津の病院からの患者搬送でした。これからますます出動回数が増えることが期待されています。

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医者の夜逃げ

最近、都内の病院に勤めている友人の医師から「医者の夜逃げ」の話しを聞いた。え、いまどき夜逃げ?辞書には「夜逃げ=夜のうちにこっそり逃げて、よその土地へ行くこと」とある。その病院に勤めていた某医師は、前日まで仕事をしていたにもかかわらず、次の日の朝、医局の机やロッカーの私物共々、跡形もなく消えていたそうである。まさに「夜逃げ」だ。だいたい、医師は自分の患者に対する責任があるため、最低でも数ヶ月の猶予を持って病院を退職することが義務づけられている。自分の患者を放り出して夜逃げするとは・・、よほどの事情でもあったのだろうか?

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深夜に多い大動脈解離の手術

大動脈解離の緊急手術は圧倒的に深夜が多いです。大動脈解離は眠っている間に発症することはあまりなく、日中(特に午後)が圧倒的に多いのです。仮に、夕方に発症したとします。突然の胸部痛、すぐに救急車を呼びます。近くの循環器専門病院に搬送されます。循環器領域の胸部痛の原因は、おおくが狭心症、心筋梗塞です。心電図、心臓超音波等の検査が行われ、場合によっては血管造影も行われます。そしてCT検査。この一連の検査等で1-2時間、診断確定までには3-4時間というのが一般的です。そして、大動脈解離の診断がつきます。大動脈解離の手術ができる病院は限られるので、循環器内科医はすぐに転送の手配をします。家族を呼び、病気の説明・転送の承諾を得て、救急車で転送となります。川崎大動脈センターに患者さんが到着するのは夜です。すぐに手術の準備を始め、手術開始となりますが、手術は数時間に及びますので終了は明け方・・、と言うわけで、大動脈解離の手術はいつも夜中です。

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手術中にトイレはいかない

よく質問を受けるのは、「何時間もの大動脈瘤の手術の間、トイレは行かないんですか?」というもの。答えは、「行きません」8時間くらいの手術ならOK、12時間でも平気です。なぜか?私も良くわかりません。泌尿器科の先生に聞いてみます。

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最近の大動脈解離手術

大動脈解離が発症すると、大動脈壁はセロファンの様にペラペラになります。このため、大動脈壁自体が破裂することがあります。もちろん、この破裂を防ぐためには手術で薄くなった大動脈を人工血管に取り替える必要があります。しかし、薄くなった血管は非常にもろいので、正確な吻合技術が必要です。かつてはこの吻合技術をマスターするのにはかなりの経験が必要でしたが、最近ではすぐれた血管壁固着剤が開発され、この手術もずいぶん楽になりました。

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大動脈解離とは

大動脈解離の症状は多彩です。最も多い症状は突然起こる胸部・背部の激痛です。
大動脈解離の病態は、大動脈が裂けて、大動脈の分枝血管に血流が無くなり、その先の臓器に血液が流れなくなります。
このため、心臓なら心筋梗塞、脳なら意識障害・マヒ、脊髄なら下半身のマヒ、腎臓なら腎不全、腸管であれば腸管壊死などが起こります。
この症状はどれを取っても非常に重篤なので、早急な治療が必要です。
以前は高齢者に多く発症していましたが、最近は30歳代、40歳代の方に多発しています。

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川崎大動脈センターBOOT CAMP

川崎大動脈センターの医師やコーディネーターのオフィスは、センター集中治療室の隣にある。いつでも集中治療室に駆けつけることができる仕組みだ。この医者のたむろするオフィスを未だに日本の病院ではどこでも「医局」と呼ぶ。カビくさい言葉で嫌いだ。ウチは医局と呼ばず「BC」と呼んでいる。その心はBOOT CAMP。医師は常に臨戦態勢で患者と向き合っている。

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