まだ、川崎大動脈センターが無名だったころ、よく大動脈センターのパンフレットを抱えて病院周りをした。いわゆる営業である。
循環器内科の先生に直接電話をして実際に会う約束をしてもらえるのは10件に1件、たいていは「先生もお忙しいでしょうし、来ていただくには及びません」と体よく断られる。
それでもめげずに電話をして、アポを取る。指定された時間に学会の総会でもしないネクタイを締めて訪問する。
皆が歓迎というわけではない。
いつだったか、訪問先の医局秘書から「外でお待ちください」と言われ廊下に出ると、10人以上の製薬会社担当者が並んでいて、その最後尾に並ばされた。結局30分以上待たされた挙句、「ウチは大学と提携してるから来てもらってもねぇ・・」とアッサリ断られる始末。
その一方で、ご丁寧に訪問のお礼状をいただき感激したこともあった。
過去に訪問した病院は100件を越えたが、その営業を最近また再開した。週4件を自分のノルマとした。原点回帰である。
※パンフレットは「川崎大動脈センターサイト」よりダウンロードできます