対角線ルール

川崎大動脈センターの医師の間には「対角線ルール」なるものがある。
病院内では同じ場所に複数の医師がいてはいけない、というものだ。
大動脈センター設立時、医師はたった三人。一人がICUで患者を診て、一人が病棟で処置をして、一人が手術に入る。三人で手術に入ったら術後患者を診る医者がいなくなる。一人が外来に出ているときに、二人で食事に行ったら手術ができない。という訳で、自然と病院の対角線上に医者がいることになった。
医者が多くなっても、その慣習は今でも健在である。大学のように医者が全員でゾロゾロと回診することはない。食堂で食事をするときも大動脈センターの医者は決まって独りである。
チーム医療になっていない?確かに同好会的チームにはなっていないね。なぜなら、ウチはプロチームだから。

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