コーヒーカップとティーカップ

コーヒーカップとティーカップのお話し
  

ふたりはお互いを羨ましく思っていました。
「ティーカップはいいなぁ。薄くて広くいから心が広そう・・どうして自分はこんな形をしているんだろう。図太そうでやだな・・」
「コーヒーカップはいいなぁ。厚くてどっしりしていて狭いから口も堅そうだし・・どうして自分はこんな形をしているんだろう。うすっぺらいみたいでやだな・・」
どうしてこんな形を・・?
ふたりは「そうだ!自分を作った人に聞いてみよう!そうしたらこの形の意味もわかるかもしれない。」と思い聞きにいきました。
作った人は、
「それはね。それぞれの用途に合わせて作ったんだよ。
コーヒーは冷めない方がおいしい。だから厚くて口を狭く作ったんだよ。コーヒーが冷めないでずっとおいしく飲めるでしょ。
紅茶はとっても熱いお湯で入れるのが一番おいしい。でも熱すぎて飲めないから薄くて口を広く作ったんだよ。紅茶の香りが広がりやすくて色もキレイに見えるでしょ。
それぞれの飲み物が一番生かされるためにね。」
ふたりは「そうか!だから私はこういう形をしてるんだ!」

同じ人はいない。外見も内面も。みんなコンプレックスがあると思いますがそれが一番の個性だったりもします。
自分が自分でいることには意味がある。すべてに意味があるんだと思えたら・・ちょっと毎日が楽しくなりませんか?

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