行かなかった道

行かなかった道
Robert Frost(ロバート・フロスト)

黄色く染まった森の中で 道が二つに分かれていた
残念だが二つ道を行くことはできなかった
長い間立ち止まって
私は一方の道を眺めていた
下生えの中 曲がっている道を
どこまで続くかできるだけ遠くまで

それからもう一方の道を眺めた
同じくらい美しかった
こちらのほうが私の心を捉えた
なぜならそれは草に覆われ踏み均されていない道だったからだ
私がそこを通れば踏み均されてしまうわけだけど

二つの道は 同じ様に私の前に横たわっていた
誰の足跡もないままに
こんな風に考えていても もう同じ場所には戻って来ないだろうことも知っていた

溜め息とともに これだけは言える
遠い遠い未来のどこかで
森の中 道は二手に分かれている
そして私は、、、
そして私は 誰彼もが選ばない道を選んできたのだ
そのことが どれだけ大きく私の人生を変えたことかと

「決断」は毎日しています。
「あと5分寝るか、寝ないか?」
「昼食は洋食にするか、和食にするか?」
「どちらの仕事を優先するか?」
「どちらの家に引っ越すか?」
など、小さいものから大きなものまでどちらかを選ばなくてはならない場面は多くあります。
すぐ決められることもあれば、長い間悩むこともあります。
道を遠くまで見てみて、メリット・デメリットを考えたり、決断した後の自分を想像してみたり。

決断した後「もしあの時あっちの道を選んでいたら…」と思っても、元の道に後戻りすることはできません。
どちらの道を選んでも、選ばなかった道の事を思わないことはないのでしょう

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