大動脈弁狭窄症
大動脈弁狭窄症に対しては、弁置換を行います。
人工弁には2つの種類があります。生体弁(生体組織により作られた弁)と機械弁(金属と炭素で作られた弁)です。
生体弁は人間の弁に近い状態の弁で、手術のあとに血液を固まりにくくするワーファリンという薬をのむ必要がないのが長所です。しかし、弁の耐久性は機械弁よりも劣ることが短所です。一方、機械弁は耐久性には問題ありませんが、生涯にわたりワーファリンをのむ必要があります。
一般に、65歳以上の患者さんに対しては生体弁(生体組織により作られた弁)をもちい、それ以外の患者さんには原則的に機械弁(金属と炭素で作られた弁)をもちいて手術を行います。最近は高度の石灰化をもたれている方や、弁の大きさの小さい方が増加しています。