ステントグラフトによる治療~胸部大動脈瘤①~

胸部大動脈瘤手術は腹部大動脈瘤に比べ手術の難易度が高く、患者さんへの侵襲(負担)も大きい手術です。ステントグラフトによる負担の少ない治療が可能であれば、患者さんは大きな恩恵を受けることができます。ただし腹部大動脈瘤に比べていくつかの問題があります。

  • 弓部など脳を栄養する血管が分枝していて場所により留置困難。
  • 腹部大動脈に比べ血管が太い、そのためステントグラフト自体が太いものとなり、足の付け根の細い血管からでは挿入できない。
  • 解離性の大動脈瘤には原則使用できない。

以上のような問題点があります。

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