Q.人工心肺を使わないで手術してください。
A.心臓の冠動脈手術で行われているオフポンプ手術(人工心肺を使用しない手術)のことを言われているのだと思います。しかし、大動脈の手術は心臓の手術とはまったく違い、その術式にあわせて必要な人工心肺装置を使用します。このような、手術方法についての患者さんの誤った理解が最近増えています。
A.心臓の冠動脈手術で行われているオフポンプ手術(人工心肺を使用しない手術)のことを言われているのだと思います。しかし、大動脈の手術は心臓の手術とはまったく違い、その術式にあわせて必要な人工心肺装置を使用します。このような、手術方法についての患者さんの誤った理解が最近増えています。
Q.手術をすると下半身不随になるといわれたのですが…。
A.おそらく、胸腹部大動脈置換手術についての説明と思います。胸腹部大動脈手術のうち、ほとんどすべての大動脈を人工血管に置換するⅡ型という手術の場合には、対麻痺の発生の可能性がありますが、最近ではこの合併症も頻度は低く、また、それ以外の胸腹部大動脈瘤手術でも発生率は改善しています。いずれにしても、担当の医師に正確なご本人の状態を見てもらうことが大切です。
A.おそらく、弓部大動脈置換手術の合併症の一つである脳梗塞が生じた場合の事だと思います。しかし、現在ではこの合併症の発生はほとんどありません。当センターではおよそ1%の発生率(2005年)でした。
A.胸部大動脈瘤手術のうち弓部大動脈にかかわる手術は心臓を止めて体温を下げて手術をします。ほとんどの心臓手術は心臓を止めて手術を行いますし、体温を下げることも一般的です。これらの方法は心臓外科の領域ではごく一般的な方法なのです。
A.基本的に病院は面会時間以外は病室に入ることができません。もちろん、看護師等の医療者が24時間管理を行っていますので、ご家族の方が付き添うことはありません。
A.大動脈瘤の治療はきわめて専門的な治療です。日本では心臓血管外科の中に含まれますが、同じ心臓血管外科医でも動脈瘤の治療経験がほとんどない外科医もいます。自宅の近くだから、評判良い病院だからというだけの理由で、その病院で大動脈瘤の治療を受けることは適切ではないことがあります。大動脈治療の実績が豊富な病院を選択することが大切です。