CT検査の必要性

評論家樋口恵子さん(81)先立った夫と同じ病に

乳がんの手術からわずか1週間後、自ら推進していたNPOの大会に出席し、
活動を再開した。66歳だった。

翌年、介護していた夫を見送り、70歳で東京家政大学教授を定年で退いて一区切りがつくと、 周囲に推されて東京都知事選に出馬。
惨敗したが、「へこたれることはありませんでした」。

全国から講演依頼は続き、福田、麻生内閣時の「社会保障国民会議」など
公的な委員の忙しい毎日は変わらなかった。
一方で、喜寿を目前にした2009年春、風邪がなかなか治らず、
だるく、疲れがひどくなっていた。腹部が膨らんだような違和感もあった。
「激しい痛みではなかったので、九州や関西方面を連泊の講演で飛び回った。働きすぎだったと思います」

同居する医師の一人娘に相談した。
「もうすぐゴールデンウイークに入るから、その前に検査をしてみれば」
と助言されたので、あまり深刻に考えずに夜間診療所に。
コンピューター断層撮影法(CT)検査などで「胸腹部大動脈瘤感染症」とわかり、
直ちに救急車で専門病院に搬送され、真夜中の大手術が始まった。

大動脈瘤は、血管の中で最も大きい大動脈にこぶ状の膨らみができ、
破裂すると大出血が起きるため、緊急手術が必要になる。
この病気はくしくも亡くなった夫が倒れたのと同じ、因縁の病名だった。

樋口恵子さん

(2013年11月21日 読売新聞)

大動脈瘤は、自覚症状がほとんどありません。

川崎幸病院ではCT、MRI装置は、2台体制とし、安全で速く、高精細な画像を提供。
心臓CT、心臓MRIなどといった新たな検査も行えるようになっています。

ぜひ、少しでもおかしいと感じたら検査をお勧め致します。

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