大動脈瘤や大動脈解離の原因となる動脈硬化は、食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣の違いによって大きく影響されることがわかっています。
中でも生活習慣の修正の中心をなすのが「食事」です。健康な方でも食べ過ぎ、飲み過ぎを避けて、バランス良い食事を心がけることが大切です。
食事は、栄養バランスよく、食塩の摂取を抑え、食べ過ぎないことです。
食べ過ぎは、肥満や糖尿病になるリスクが高くなります。
過度のダイエットやバランスの悪い食生活も逆効果です。
タンパク質、ミネラル、ビタミンといった栄養素をバランスよくとり、標準体重を維持することが大切です。
中でも気を付けたいのは食塩の取りすぎ。
そもそも日本人の平均的な1日食塩摂取量は11~12グラム程度といわれていますが、世界保健機関(WHO)は世界中の人の食塩摂取目標を1日5グラムとしています。
アメリカの心血管疾患の予防のためのガイドラインは、塩分の最大摂取量が1日3.8~6.0グラム。
日本人はそもそも塩分の取り過ぎなのです。
国際的に見ても塩辛い味が好みの日本人の食生活。
いきなり減塩は難しいので、徐々にうす味に慣れていきましょう。