手 術
Q.胸部大動脈瘤の手術を受けることになっています。心臓を止めたり、体温をすごく下げたりするそうですが、大丈夫なのでしょうか?
A.胸部大動脈瘤手術のうち弓部大動脈にかかわる手術は心臓を止めて体温を下げて手術をします。ほとんどの心臓手術は心臓を止めて手術を行いますし、体温を下げることも一般的です。これらの方法は心臓外科の領域ではごく一般的な方法なのです。
手 術
A.胸部大動脈瘤手術のうち弓部大動脈にかかわる手術は心臓を止めて体温を下げて手術をします。ほとんどの心臓手術は心臓を止めて手術を行いますし、体温を下げることも一般的です。これらの方法は心臓外科の領域ではごく一般的な方法なのです。
年 齢
A.手術適応は暦年齢だけで決定されるものではありません。ご本人の臓器機能が重要です。90歳だからという理由だけで、手術を受けられないということはありません。
年 齢
A.手術に耐えられる体力という指標は医学的にはありません。年齢にはかかわらず個々の臓器の機能を医学的に評価し、手術が可能かどうかの判断を医師が行います。
診断・病気について
A.血圧が高い状態が続くと血管の動脈硬化が進行します。したがって、大動脈瘤の有無にかかわらず血圧の治療を行うことは必要です。しかし、血圧を下げておけば破裂しないということはありません。
診断・病気について
A.血管に正常な血圧の負荷がかかっている以上、大動脈は常に大きなストレスにさらされています。また、加齢とともに血管の老化現象も進みます。血管の老化を遅くすることはできても、それを止めることはできません。
診断・病気について
A.動脈瘤と言っても、場所・大きさ・形態などさまざまです。手術が必要かどうかは動脈瘤の治療実績のある病院を再度受診して判断してもらう必要があります。
一般の病院で「大動脈瘤です」という診断を受けても、必ず大動脈診療に実績のある大動脈センターを受診し、正確な診断を受けてください。はじめの病院で「手術が必要」と診断された患者さんが、実際は手術不要であったり、また逆に「だいじょうぶ」と言われていた患者さんが、すでに手術の時期を逸していたということが頻繁に見受けられます。違う病院での診察を受けることはセカンドオピニオンと言って一般に行われています。
医師は国内外での豊富な大動脈手術経験をもつ専門医を多数そろえ、大動脈診療に精通した専属の看護師・臨床工学技士・理学療法士と共に、最高レベルの大動脈診療を実践しています。また、2012年に新築移転した新病院では、世界でも類を見ない規模の大動脈専用手術室および大動脈専用集中治療室を備えた大動脈疾患専用の病棟フロアーで、患者さんの診療を行っています。