Q.私の手術の成功率は何%ですか?
A.これから手術を受けられる患者さん個人の手術成功率については不明です。私たちがお話しできるのは過去においての施設の成績や、報告等についての手術死亡率のみです。
A.これから手術を受けられる患者さん個人の手術成功率については不明です。私たちがお話しできるのは過去においての施設の成績や、報告等についての手術死亡率のみです。
A.手術合併症に関しては手術の前にご本人ご家族に対して可能性のある合併症のほとんどについて説明します。いろいろな合併症の話を聞くことになりますが、現在は合併症の発生頻度は低くなっています(多いものでも数%)。
A.現在の人工血管は化学繊維でできており拒絶反応は起こりません。しかし、少量のタンパク質を使用している人工血管もあり、このようなタンパク質に反応して手術後早期に発熱などの軽い症状が出る場合があります。当センターでは2008年より、タンパク質等の有機物質を一切使用していない人工血管を使用しています。
A.現在供血者採血はほとんど行われなくなりました。日赤の血液の安全性が非常に高まったため、すべての輸血用血液は日赤血を使用しています。当センターでもご家族や知人からの血液提供は受けておりません。
A.心臓の冠動脈手術で行われているオフポンプ手術(人工心肺を使用しない手術)のことを言われているのだと思います。しかし、大動脈の手術は心臓の手術とはまったく違い、その術式にあわせて必要な人工心肺装置を使用します。このような、手術方法についての患者さんの誤った理解が最近増えています。
Q.手術をすると下半身不随になるといわれたのですが…。
A.おそらく、胸腹部大動脈置換手術についての説明と思います。胸腹部大動脈手術のうち、ほとんどすべての大動脈を人工血管に置換するⅡ型という手術の場合には、対麻痺の発生の可能性がありますが、最近ではこの合併症も頻度は低く、また、それ以外の胸腹部大動脈瘤手術でも発生率は改善しています。いずれにしても、担当の医師に正確なご本人の状態を見てもらうことが大切です。
A.おそらく、弓部大動脈置換手術の合併症の一つである脳梗塞が生じた場合の事だと思います。しかし、現在ではこの合併症の発生はほとんどありません。当センターではおよそ1%の発生率(2005年)でした。
A.胸部大動脈瘤手術のうち弓部大動脈にかかわる手術は心臓を止めて体温を下げて手術をします。ほとんどの心臓手術は心臓を止めて手術を行いますし、体温を下げることも一般的です。これらの方法は心臓外科の領域ではごく一般的な方法なのです。