Q.近くに心臓外科で有名な病院があります。そこで手術を受けて大丈夫でしょうか?
A.具体的なお答えはできません。大動脈手術の実績をきちんと調べてから手術を受けることをお勧めします。
A.大動脈瘤の治療はきわめて専門的な治療です。日本では心臓血管外科の中に含まれますが、同じ心臓血管外科医でも動脈瘤の治療経験がほとんどない外科医もいます。自宅の近くだから、評判良い病院だからというだけの理由で、その病院で大動脈瘤の治療を受けることは適切ではないことがあります。大動脈治療の実績が豊富な病院を選択することが大切です。
Q.母は90歳なのですが手術は受けられますか?
A.手術適応は暦年齢だけで決定されるものではありません。ご本人の臓器機能が重要です。90歳だからという理由だけで、手術を受けられないということはありません。
Q.高齢なのですが手術に耐えられる体力がありますか?
A.手術に耐えられる体力という指標は医学的にはありません。年齢にはかかわらず個々の臓器の機能を医学的に評価し、手術が可能かどうかの判断を医師が行います。
A.実際に破裂の危険性のある大動脈瘤なのか、それとも治療の必要のない大動脈瘤なのか、詳細な診断が必要です。大動脈瘤の治療実績のある病院を受診してください。
A.病院や医師が異なると大動脈の大きさの測定にも差がでます。従って、同じ病院で同じ医師により経過を見てもらうことが大切です。
A.現在の治療や主治医に対して不安があるのであれば、セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。担当医より「経過を見る」といわれている場合、正確な診断と対応がなされていないことがありますので注意が必要です。