保存的治療法
手術適応とならない場合の治療については、保存的治療を行います。
保存的治療は大動脈解離リハビリテーションプログラムにのっとり、約3週間から4週間をかけて徐々に運動量を上げていくリハビリテーションを行います。
| 急性期 | 血圧の目標値は100~120mmmHg(上)とされているが科学的根拠は無い。 |
|---|---|
| 慢性期 | 血圧の目標値は130mmmHg(上)とされているが科学的根拠は無い。 日常生活に関しての制限はほとんど無い。 運動制限が必要であるという科学的根拠は無い。 |
手術適応とならない場合の治療については、保存的治療を行います。
保存的治療は大動脈解離リハビリテーションプログラムにのっとり、約3週間から4週間をかけて徐々に運動量を上げていくリハビリテーションを行います。
| 急性期 | 血圧の目標値は100~120mmmHg(上)とされているが科学的根拠は無い。 |
|---|---|
| 慢性期 | 血圧の目標値は130mmmHg(上)とされているが科学的根拠は無い。 日常生活に関しての制限はほとんど無い。 運動制限が必要であるという科学的根拠は無い。 |
以下の死亡率が手術を行うかどうかの根拠となっています
| 死亡率 | 保存治療 | 手術治療 |
|---|---|---|
| 急性A型大動脈解離 | 55.9% | 26.6% |
| 急性B型大動脈解離 | 9.6% | 32.1% |
※つまり、保存療法(手術をしない)場合と手術治療を行った場合との死亡率を比較した場合、急性A型大動脈解離では手術治療の方が死亡率が低い(26.6%<55.9%)ので、手術治療となります。また、急性B型大動脈解離では保存治療の方が死亡率が低い(9.6%<32.1%)ので、保存治療となります。
時期と病型により治療方針が決まります。
手術が必要な状態とは以下のような場合です。
| 急性A型大動脈解離 | 緊急手術 |
|---|---|
| 急性B型大動脈解離 | 瘤径が5cm以上・分枝の血流障害・切迫破 |
| 慢性A型大動脈解離 | 瘤径が5cm以上 |
| 慢性B型大動脈解離 | 瘤径が5cm以上※ |
瘤径が5cm以下の慢性大動脈解離は、発症後、3ヶ月、6ヶ月、1年、1年6ヶ月、2年、以降は1年毎にCTによる経過観察をおこないます。大動脈最大径が50mm以上となったら手術を考えます。
約70%~80%に胸背部痛があります。
手術を行わない場合(未治療の場合)の急性大動脈解離での合併症は発生率は以下のとおりです。
| 狭心症・心筋梗塞 | 3-7% |
|---|---|
| 脳虚血 | 3~7% |
| 上肢虚血 | 2~15% |
| 下肢麻痺 | 4% |
| 腸管虚血 | 2~7% |
| 腎障害 | 7% |
| 下肢虚血 | 7~18% |
| A型急性大動脈解離 | 手術をおこなわなかった場合の死亡率は、発症より24時間以内が20%、48時間で30%、1週間で40%、1ヶ月で50%が死亡する。 解離の偽腔は将来瘤化する可能性がある。 遠位側の偽腔が閉塞する率は、10%以下。 |
|---|---|
| B型急性大動脈解離 | 手術をおこなわなかった場合の死亡率は、1ヶ月で10%以下。 |
| B型慢性大動脈解離 | 大動脈瘤拡大の因子は、1:動脈径40mm以上、2:偽腔に血流が存在。 |
大動脈解離は、大動脈内膜に生じた亀裂から血液が内膜に流入し、外層と内層に解離させていく疾患。Stanford A型と Stanford B型に分類されます。
この度、川崎大動脈センターでは、2015年8月17日に
胸部大動脈手術が3000例を突破いたしました。
10月10日には、3000例を記念し川崎日航ホテルにて祝賀会が行われました。
今後も患者さんのために最善の治療を行って参ります。
実際に移植する人工血管の長さはおよそ10~15cmです。人工心肺装置は使用しません。輸血もほとんどの場合必要ありません。手術時間はおよそ1時間半から3時間です。
小切開手術は腸管を移動させることが無いため、術後腸管の動きが悪くなることがほとんど無く、すぐに食事を開始することができます。実際の手術は、全身麻酔下で腎動脈の遠位側で腹部大動脈を遮断し、大動脈瘤を切除した後、その部分に人工血管を移植します。