何歳まで手術は可能か?③

したがって、今現在余病のために手術が不可能であると医師からいわれている(あるいは手術を断念している)患者さんも、一度、大動脈の専門医師の診察を受けることをおすすめします。手術を含めて治療が不可能であるということは、多くの場合ありません。ただし、高度の意識障害、末期がん、および寝たきりの患者さんに対しては手術治療が適当ではないと判断することがあります。

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何歳まで手術は可能か?②

糖尿病や膠原病などの全身の病気、あるいは心臓、肺、腎臓などの臓器障害をもたれていることがあります。もちろん、余病の程度が重症で、大動脈瘤の手術ができないということもあります。しかし、余病をお持ちかたでも、手術方法を工夫したり、補助循環法を追加したりすることにより、多くの患者さんで手術が可能となります。

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何歳まで手術は可能か?①

結論からいえば、年齢の上限はありません。実際、私どものセンターでは90歳以上の方も手術を受けられてお元気になっています。簡単な目安は、90歳でも、ご自分の身の回りのことを日常的にされている方であれば、手術が可能です。逆にいえば、たとえ年齢が若くても手術に耐えられないような患者さんもいらっしゃいます。つまり、暦年齢だけで、手術の可否を決めることはできないということです。

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ステントグラフトによる治療④

大動脈瘤の形や場所によっては、ステントグラフト治療のほうが手術治療よりも良い場合もあれば、逆の場合もあります。当センターの治療方針としては、患者さんの全身状態を正確に評価し、手術治療がよいのか、ステント治療がよいのかを専門の医師が判断しています。他の病院でステントグラフト治療が困難と診断された場合にも、ステントグラフト専門外来で患者さんの相談に応じております。

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夏まっさり。もくもくとした立派な入道雲に、ぎらぎらした太陽。本当に暑い日が続いています。ニュースでは、熱中症に気をつけるようにとアナウンスが流れ、かき氷等の特集がくまれています。そして夏の風物詩といえば、風鈴に花火。私は、今年も金魚の絵がかわいい風鈴を窓際に飾りました。涼しげな音を聞きながらお昼寝・・・・・・・心地よい眠りにつけます。花火大会も毎年木更津の実家に帰った時に、ビール、お弁当等を持って、家族で見に来ます。今から楽しみです。みなさんは、どんな夏を過ごしますか?

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ステントグラフトによる治療③

ステントグラフト治療の選択には専門的な知識と判断が必要です。ステントグラフト治療には解剖学的適応と言われる適応条件があります。当センターでは一人一人の患者さんの状態を詳細に検討し、その患者さんにとって最良なステントグラフト治療(オーダーメイドステント、手術との併用など)を行っています。このため他の病院で ステントグラフトが困難、あるいは不可能であるといわれた患者さんに対しても適切な対応が可能となっています。(ステントグラフト治療は長期の成績が不明です)
腹部大動脈瘤の前向き比較試験で、術後四年間での動脈瘤関連死は外科手術よりもステントグラフト治療の方が有意に低いことが証明されています(Lancet 365: 2179, 2005)。10年前と比べると最近のステントグラフトでは改良され、治療成績も格段に向上しています。ただし、この治療の歴史は10数年程度であり長期の成績は不明です。

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ステントグラフトによる治療②

すべての大動脈瘤がステントグラフトで治療できるわけではありません。また、ステントグラフトはすべての点で手術治療よりも優れているわけではありません。国内では大動脈瘤のおよそ10-20%がステントグラフトにより治療されています。大動脈瘤の治療を行っている施設の中には、ステントグラフトの治療だけを行い、手術治療をほとんど行っていない施設があります。治療方針がステントグラフトに偏ってしまうと、手術の方が良い場合にもステントグラフトを施行され、最悪の場合には、再手術が必要になり、その手術は初回以上に困難な手術となってしまうこともあります。ステントグラフト治療と手術治療の両方をバランスよく行っている施設で適切な診断、治療を受けることが大切です。
川崎幸病院・川崎大動脈センター/血管内治療部門は、専門の大動脈外科医・放射線科医・循環器内科医・臨床工学士によって構成されており、あらゆる角度からステントグラフトの可能性を検討し、治療方針を決定しています。

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納涼祭

今年も川崎幸病院・川崎幸クリニック・第二川崎幸クリニック合同で納涼祭を行います。

納涼祭は毎年開催しているお祭りで、近隣住民の方、患者さん、ご家族の貴重な交流の場となっています。

7月25日(土)18:30~南河原公園で開催いたしますので、ぜひお越しください。

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ステントグラフトによる治療①

2007年より企業製の大動脈瘤治療用のステントグラフトが保険適応となり国内でも使用可能となりました。ステントグラフトはステントと呼ばれる金属のバネの部分とそれを被覆するグラフトと呼ばれる人工血管の部分からできています。腹や胸を切開することなく、足の付け根の動脈からカテーテルを使用して、このバネ付き人工血管を大動脈瘤部分に留置します。大動脈瘤はそのままですが、瘤の部分には血圧が直接かからなくなりますので、破裂の危険がなくなります。通常の手術に比べ体の負担が少ないのが特徴です。

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大動脈弁・大動脈基部の治療③

大動脈弁輪拡張症、基部異常

大動脈基部とは、大動脈弁とその周辺の大動脈をさします。大動脈弁のまわりが拡張してしまう大動脈弁輪拡張症にたいしては、人工血管と人工弁を併用した手術や、人工血管のみを使用し、弁周囲を修復して拡張を改善させる手術などをおこないます。また、すでに人工弁の手術を受けられていて、人工弁周囲に異常を認める方、大動脈弁から大動脈に異常を認める方などにたいしても、大動脈基部の手術をおこないます。特に、マルファン症候群の方にたいしては、この手術が必要となります。

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