痛みはなぜ起こる?

私たちは痛みを感じることで、身体に何らかの異常や異変が生じていることに気づきます。もし、痛いという感覚がなかったら、危険を察知したり、回避することができず、けがや病気を繰り返したり、命を落としてしまうかもしれません。

痛みは、体温、呼吸、脈拍、血圧と並んで、私たちが生きていることを示すバイタルサインともいわれています。私たちの身体や命を守る、生命活動に必要なものです。

急に痛くなり、短期間で収まる痛みは急性の痛み、1~3ヶ月以上と長く続く痛みを慢性の痛みといいます。急性の痛みは、その原因となるケガや病気が治れば消えていくものです。

大動脈解離の痛みとは。。。

血管壁には神経があります。裂ける時に激しい痛みが起こります。まさに引き裂かれるような痛みで全身が冷や汗でびっしょりとなります。裂ける部位に応じて痛みが移動するのが特徴で、例えば大動脈の根元から起きた解離では、痛みはみぞ落ちの辺りから始まり前胸部→肩→背中→腰と移動していきます。痛みは大動脈壁が裂けるときに起きるので、解離がおさまると痛みがいったん消えるのが特徴です。痛みが消えても解離が治ったわけではありません。

大動脈解離大動脈瘤破裂も、発症するまでほとんど症状がありませんので、定期的な検査が大切です。

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