尾﨑医師の現地レポート⑦inタイ

CCIT: Central Chest Institution 主催のconferenceに招待されました。
病院主催のconferenceですが、23年の歴史があるようです。
CCITは今月前半にKACに見学に来た施設です。昨日はpre congressとして左開胸TARを行い、本日はcontentionalのmedian-sternotomy TARの発表でした。ChiefのProf Chaiwutとは今後の協力関係の確認をしました。
KACのpresenceをより示せるように、より国際的にも貢献できるように残り4ヶ月、頑張ります。


川崎大動脈センターでは、2024年12月から新たな試みとして当センター医師を年単位でタイに派遣しKAS: Kawasaki Aortic Surgeryを普及するprojectを開始しています。
詳しくは国際研修活動ページをご覧ください。

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尾﨑医師の現地レポート⑥inタイ

昨日Somdech Phranangchao SiriKit hospitalという海軍の病院にて2R/DHCA+stent抜去をしてきました。
皆いいdoctor、staff達でしたが、特に印象的だったのは麻酔科の先生でした。
必要以上に主張するわけでもなく、術者が必要だと思うような情報を伝えてくれ、さらにこちらのオーダーに淡々と対応してくれました。
色々な病院で手術をしていると、”一方通行ではない”コミュニケーションの大切さを痛感します。


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尾﨑医師の現地レポート⑤inタイ

3-5月に滞在したBuddhachinnaraj hospitalにてDSR/DHCA(下行大動脈置換術/低体温循環停止法)をしてきました。食道と大動脈周辺を剥離している際、perfusionistが麻酔科の先生が経食道エコーを動かそうとしているのを見て、「今剥離中なので動かすなら術者に確認してください」と言っていました。

彼女はよく質問してきて、私の滞在3ヶ月中にもどんどん成長していました。
手術で今何をしているか理解し、私が何度も言っていたことを覚えていて、自分から患者の安全のために行動したことに感動しました。響く人がいると、伝える甲斐があります。


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尾﨑医師の現地レポート④inタイ

Royal College of Surgeons of Thailandという外科全体の学会に参加してきました。
外科系ではタイで最も長い歴史がある学会だそうです。
発表のトピックは対麻痺予防とステント抜去の2つでした。
普段はCVT surgeonとの学会がほとんどですが、今回はVascular surgeon(血管外科医)も多く参加しており、胸腹部〜AAA(腹部)というオーパーラップする分野で良い議論が出来ました。
今在籍するSiriraj病院のProf WorawongがQ&A timeで突然「若い医者は皆うちに来て彼の手術を見るべきだ。もしくは川崎に行きなさい」と言ってくれました。
正しい方法であればopen(開胸・開腹手術)でここまで出来るということを広められるように、さらに精進します。


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尾﨑医師の現地レポート③inタイ

KAC名物「マスクのテープ目張り」ですが、私がやっているのを見て、ついにタイでも自発的に真似する先生が現れました。(ちょっとテープが細くて弱めですが)

これは術中に

喋る、咳き込むなどによる飛沫を考慮し、とにかく感染をさせない

ということで、10年以上前から大島先生が始めたものです。
患者さんのためにやれることは全てやる、ということだと思います。
技術もそうですが、哲学が伝わっていくことがとても嬉しいです。

マスクのテープ目張り

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セカンドオピニオンのすすめ~納得できる治療を受けるために~

当センターでは、下図に描かれているような複雑な症例を数多く受け入れています。いずれも非常に困難な手術を要し、特に結合組織疾患、大動脈解離、若年患者へのステントグラフト留置術は、その例です。
これらの処置は、外科医や心臓専門医だけでなく、患者様とそのご家族にも理解していただくために、細心の注意を払う必要があります。
そのためセカンドオピニオンを求めることを強くお勧めします。患者様とそのご家族の皆様、ご自身の治療について、様々な医師の見解をためらわずに検討してください。ご自身の健康に関する決断は、非常に重要です。

Our center receives many complex cases, like the intricate ones depicted in this drawing. Both required incredibly challenging surgeries, especially those involving connective tissue diseases, aortic dissection, and stent graft placement in younger patients. These procedures demand utmost caution—not just for surgeons and cardiologists, but for patients and their families to understand too. I strongly encourage seeking second opinions! Patients and loved ones, don’t hesitate to explore various doctors’ perspectives on your treatment—your health decisions are too important.


川崎大動脈センターではセカンドオピニオンを
積極的にお受けしています。

セカンドオピニオンという概念は一般的になりましたが、まだまだ「自分の患者さん」が、他の医師の意見を求めることに抵抗を覚える医師はすくなくありません。 しかし大動脈瘤は治療の選択を誤れば死につながる病気です。かかりつけ医に紹介状を依頼しにくい場合もあります。当センターでの受診には紹介状は必須ではありません。 CT写真を持参できない患者さんについては当センターで、受診日にCT検査をおこないます。

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尾﨑医師の現地レポート②inタイ

Chiengmai大学にて2件のステント抜去の胸腹部をやってきました。
ステントを入れた血管外科の先生も参加したいということで、一緒に手術をしました。
胸腹部を含む左開胸アプローチはステントのリカバリーショットとして必須のテクニックだと思います。
多くの施設では左開胸に自信がなく、ステント後の再拡大や感染に対して経過観察するしかない、治療が遅れて状況がさらに悪くなるということが多いように思います。
適正な治療適応のためには、治療の選択肢を十分に持っていることが前提だと再確認しました。
我々にはさらにKawasaki Aortic Surgeryを広める使命があるようです。


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岐阜胸部外科フォーラムでの講演

明日岐阜で当センターの左開胸弓部大動脈人工血管置換術124例について講演させてもらいます。この手術は大網充填後や複雑な冠動脈バイパス術後など、正中切開が難しい場合や弓部下行の広範囲が急速拡大している場合、または感染などに有効な術式で、正中切開に取って代わるものではありません。そのような症例なので、緊急、準緊急が半分近くを占めておりましたが30日死亡はゼロ、在院死亡は1.6%でした。この手術を標準化することで複雑な動脈瘤に対してのより安全なアプローチ方法が増えました。

Tomorrow in Gifu, I will be giving a lecture on 124 cases of left open aortic arch graft replacement at our center. This surgery is effective in cases where midline incision is difficult, such as after omental filling or complex coronary artery bypass surgery, when the descending arch is rapidly expanding over a wide area, or when there is infection, and is not intended to replace midline incision. Because of these cases, nearly half were emergency or semi-emergency, but there were no 30-day deaths and 1.6% in-hospital deaths. Standardizing this surgery has increased the number of safer approaches to complex aneurysms.

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尾﨑医師の現地レポート①inタイ

現在、タイにて短期の手術指導を行っている尾﨑医師の現地活動も今後お伝えしていきます!

今朝、Siriraj病院全職員向けの朝カンファレンスで自己紹介をしました。
司会者からの最初の紹介が「Kawasaki Aortic Center is one of best aortic treatment center in Japan and also in the world.」でした。
とても誇らしいことです。

写真はChiengmai大学の朝です。今日から出張手術です。


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【DOCTOR´S MAGAZINE 2025年7月号】に大島医師掲載

先日、DOCTOR´S MAGAZINE 2025年7月号の「Challenger」ページにて大島医師が取材を受けました。

下記よりご覧いただけます。
「DOCTOR´S MAGAZINE 2025年7月号-Challenger-」

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