尾﨑医師の現地レポート⑩inインドネシア

Indonesia, JakartaにてIndonesia Aortic Masterclassという学会に参加してきました。
TAR(30分), TAAAR(1時間)の二つを講演しました。
Indonesiaは人口が2億8000万と世界4位にも関らず、Cardiovascular surgeonが300人程度だということです。
手術のことだけでなく、チームのbuilding upや緊急の搬送システムについても沢山の質問をされ、良いdiscussionが出来ました。KACの国際貢献の本領発揮だと思います。


タイ、Lampang hospitalのprof Nuttaponも一緒に招待参加しており、自身の発表、Q&Aで事あるごとに「これはKawasakiのやり方で…、Kawasakiのように…」と、もしかしたら私以上に宣伝してくれました。
コツコツと積み上げたものが、良い人間関係や友情によって、日本は勿論、アジア地域の患者さんの良い結果にさらに結びつけばいいと願います。


川崎大動脈センターでは、2024年12月から新たな試みとして当センター医師を年単位でタイに派遣しKAS: Kawasaki Aortic Surgeryを普及するprojectを開始しています。
詳しくは国際研修活動ページをご覧ください。

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尾﨑医師の現地レポート⑨inタイ

僧帽弁手術で世界的にも有名なDr. Taweesak主催の8th CDI-International Heart Symposiumにて招待公演をしてきました。
私の頼まれたtopicは毎度お馴染みのstent抜去でした。


食事の席でDr. Taweesak(カラオケ大好き)の30-40年前のオーストラリア留学時代の話を聞きましたが、金銭的なことや当時のアジア人への偏見を含め、かなりタフな内容でした。
しかし彼はその経験を基礎として、強いsurgeonになれたと笑いながら話していました。


苦労した人が全て成功するわけではありませんが、一流は須く苦労をしてそれに打ち勝った経験をもつ人だと思います。
昔、山本先生から聞かせて頂いたTexas時代の話も冒険の物語を聞くような感覚がありました。少し変なまとめ方かもしれませんが、皆さん、先輩達の話をちゃんと聞いておくと、必ず何かのヒントになると思いますよ。


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尾﨑医師の現地レポート⑧inタイ

Nakhon pathom hospitalという病院で基部弓部置換後の基部感染性仮性瘤に対してredo基部置換をしてきました。呼んでくれたDr Bomは7年前にKACに見学に来ており、今は上記病院でChiefとなっています。

彼は大動脈手術に時間がかかってしまうことを悩んでいると言っていましたが

「手術は運転と似ている。無理に飛ばせば事故る、正しい道を行き目的地に着くのが一番大切だし、それを続けていれば、クオリティを伴って時間も早くなりますよ」

と話しました。道の行き方を広めるのが我々の使命の一つだなと思っています。


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忙しさの代償は命の危機・・?

若い頃から大動脈瘤のある方。
当センターへの紹介状を去年もらっていたものの、本人曰く、ブラック企業に勤めたために休みが取れず、外来診療に来ることが出来なかったとのこと。

結局破裂してから緊急手術。

緊急手術のリスクは予定手術の10倍。

大動脈瘤や解離のフォローはとても大切。

破裂は前触れなく起こる。 患者さんにとって手術は本当に辛いですが、30年前に比べれば格段に手術成績は良くなっています。
予定手術であれば、その後の社会復帰も問題ありません。
胸骨正中切開後、ベンチプレスをやっている方もいます。

過去に大動脈瘤を指摘されたり、
大動脈手術をしたことがある方の中で、
忙しくてフォローを忘れてしまっている方は、
手術した病院にフォローを再度依頼するか、
転居などで難しければ当センターでもフォロー受け付けておりますので、お問い合わせ下さい。


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マルファン症候群

FBN1遺伝子異常により発症する結合織疾患であるマルファン症候群。
大動脈基部の拡張や水晶体偏位、側彎症、高身長、長い手指などが特徴だが、一番命の危険となるのが

大動脈基部拡大。

大動脈基部が拡大すると大動脈解離を引き起こし、結合織疾患の方では多くの場合、全身の大動脈に波及する。
こうなると例え緊急手術で救命出来たとしても、解離した大動脈は動脈瘤になりやすく、その後何度も手術が必要になる。
大動脈基部拡大は通常の健康診断では発見するのが難しく、心臓エコー検査で分かる。
近親者で大動脈の手術をした方がおり(または心臓の手術と言われている場合も多い)、上記のような身体的特徴があれば若くても一度は心臓エコー検査をして欲しい。

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尾﨑医師の現地レポート⑦inタイ

CCIT: Central Chest Institution 主催のconferenceに招待されました。
病院主催のconferenceですが、23年の歴史があるようです。
CCITは今月前半にKACに見学に来た施設です。昨日はpre congressとして左開胸TARを行い、本日はcontentionalのmedian-sternotomy TARの発表でした。ChiefのProf Chaiwutとは今後の協力関係の確認をしました。
KACのpresenceをより示せるように、より国際的にも貢献できるように残り4ヶ月、頑張ります。


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尾﨑医師の現地レポート⑥inタイ

昨日Somdech Phranangchao SiriKit hospitalという海軍の病院にて2R/DHCA+stent抜去をしてきました。
皆いいdoctor、staff達でしたが、特に印象的だったのは麻酔科の先生でした。
必要以上に主張するわけでもなく、術者が必要だと思うような情報を伝えてくれ、さらにこちらのオーダーに淡々と対応してくれました。
色々な病院で手術をしていると、”一方通行ではない”コミュニケーションの大切さを痛感します。


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尾﨑医師の現地レポート⑤inタイ

3-5月に滞在したBuddhachinnaraj hospitalにてDSR/DHCA(下行大動脈置換術/低体温循環停止法)をしてきました。食道と大動脈周辺を剥離している際、perfusionistが麻酔科の先生が経食道エコーを動かそうとしているのを見て、「今剥離中なので動かすなら術者に確認してください」と言っていました。

彼女はよく質問してきて、私の滞在3ヶ月中にもどんどん成長していました。
手術で今何をしているか理解し、私が何度も言っていたことを覚えていて、自分から患者の安全のために行動したことに感動しました。響く人がいると、伝える甲斐があります。


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尾﨑医師の現地レポート④inタイ

Royal College of Surgeons of Thailandという外科全体の学会に参加してきました。
外科系ではタイで最も長い歴史がある学会だそうです。
発表のトピックは対麻痺予防とステント抜去の2つでした。
普段はCVT surgeonとの学会がほとんどですが、今回はVascular surgeon(血管外科医)も多く参加しており、胸腹部〜AAA(腹部)というオーパーラップする分野で良い議論が出来ました。
今在籍するSiriraj病院のProf WorawongがQ&A timeで突然「若い医者は皆うちに来て彼の手術を見るべきだ。もしくは川崎に行きなさい」と言ってくれました。
正しい方法であればopen(開胸・開腹手術)でここまで出来るということを広められるように、さらに精進します。


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尾﨑医師の現地レポート③inタイ

KAC名物「マスクのテープ目張り」ですが、私がやっているのを見て、ついにタイでも自発的に真似する先生が現れました。(ちょっとテープが細くて弱めですが)

これは術中に

喋る、咳き込むなどによる飛沫を考慮し、とにかく感染をさせない

ということで、10年以上前から大島先生が始めたものです。
患者さんのためにやれることは全てやる、ということだと思います。
技術もそうですが、哲学が伝わっていくことがとても嬉しいです。

マスクのテープ目張り

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